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内容説明
西洋における自由の思想の変遷を俯瞰し、自由が文明の進歩にとっていかに重要かを歴史的・学問的視野において考察した、20世紀社会哲学の名著。新版にともない新解説を付す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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2
非常に文章量が多く読みづらい。入門書を読んでからの方が読みやすいと思った2013/03/18
デンプシー
1
この社会は色々なものを戦わせて洗練されていく。そのためには、一見無駄に見えるようなものも含め、戦わせるための「余白」が必要である。その余白を担保するものが自由である。おおよそハイエクはこのようなことを主張していたのは興味深い。即ち、新自由主義のようなものは効率化を目的にそうした余白・スラックを切り落としていくようなものではあるが、これはハイエクにとっては自由とは言えないのではないか、このようなことを思った。「人は自分がどこへ向かっているかを知らないときほど、高いところへ登るものである」。2025/06/28
ぐっさん
1
隷属への道よりはやや難しいが、わかるところだけでも十分読む価値はある。最後の解説に主な内容やこの本の位置づけがわかるので書店で読んでみるといいかもしれない。主張が短く強烈でかつ納得できるものが多いので続きも読んでいこうと思った。例えば次のような文。(多数決について)多数の決定が説得によって変更できるものでなければ価値はなく、民主主義の主張はどんな少数意見でも多数意見になりうることを前提としている。2013/11/02
O. M.
1
私としては、一連のハイエク全集の中でも、本書「自由の条件 第一部」では特に彼の意見の根幹的な部分がまとまっていると思います。ハイエクの自由思想が理解できる重要な一冊です。自由の定義や、なぜ社会に自由が必要なのかが語られます。一見難しい思想書ですが、最近ならサンデル教授の著書を読む感覚で読めるかと(意見はサンデル教授の対極ですが)。2013/03/09
Sumiyuki
1
人は無知。社会的進化のためには、他の人が持つ知識を有効活用する市場が必要。前提として、多様な人々がいなければならない。その多様性を強制によって、奪ってはならない。特に金持ち。金持ちの前衛的行為の結果が次の時代の他の人々に浸透していくことによって社会的進化が果たされる。もし、多様性が奪われれば社会は停滞する、らしい。ハイエクは政府の独占を批判し、市場に任せるべきとするが、大企業による独占をどう考えるのか。また、米軍によって作られたインターネットのような莫大な資金がなければあり得ない技術革新をどう考えるのか。2012/05/07
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