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内容説明
「真の個人主義と偽りの個人主義」「社会における知識の利用」など、自由主義哲学のみならず、情報理論、知識論、複雑系理論など現代最先端の理論の先駆をなした論考を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
greenman
4
社会においての知識は、常に分散した状態で置かれていて、すべてのことを知る個人は存在しない。それをひとつの機関・組織が経済や社会のすべてをコントロールしようとすると、不可能を含む膨大な計算が必要であるとともに、時事の変化にすぐ対応できなくなる。市場メカニズムは、社会に分散した知識同士をつなぎ、適切に物事を解決するしくみなのだ。そして第一章の「真の個人主義と偽りの個人主義」は、インターネット上での個人のあり方や、独自の知識、技術の利用とその結果について示唆している。これはネット上ではすごく重要だと思う。2011/07/26
liverpool0810
4
とりあえず4章の「社会における知識の利用」は戦前に書かれたことを考えれば「神」(編訳書『市場・知識・自由』にも所収)。専門的な科学的知識、一般的知識も重要だけれど現場の人、現場の知識を過小評価するのはよろしくない。社会は刻々と変化する。現場の人でなければわからない限定的ではあるが具体的な個々の状況の知識は中央当局が正確に掌握し有効に利用することはできない。この社会に分散して無数に存在して変化する「現場の知識」を有効に反映させてつなぐ役割を担うのが市場のメカニズム。知識(情報)の伝達機構として市場を捉える。2010/11/23
プラス3
3
人は本質的に無知であり、限られた量の知識しか持たない。さらに事実や知識は本質的に主観的なモノである。よって、それらを客観的に判断することは不可能である。だからこそハイエクは、個々人がそのような不完全な知識に基づいて行動したにもかかわらず、各々ベストな結果が得られる市場の機能を高く評価し、誰も彼もが好き勝手に知識を社会にアップデートしたり修正したりできる状態―自由―を支持したのだ。2014/12/31
Minami Minia
0
第4章、第5章のみ2025/08/04
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