内容説明
足袋職人の弥兵衛は、人も羨む隠居暮らしを送っていた。店は息子に譲ったが、職人としての腕は健在。七日に一度訪ねてくる息子家族との夕餉や、可愛い盛りの孫との遊びを楽しんでいた。だが、最愛の娘の久々の訪問が彼の心を乱してしまう。一体何が? お夏は弥兵衛の胸の内に溜まった灰汁を取り去ることができるのか? 大人気シリーズ第七弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
126
お夏さん、春夏秋冬その第7弾!4話どれも好かったが表題にもなってる2話目の話は、親目線になったりして読んだ。このシリーズ、安心してお夏の居酒屋の隅に居着いてしまう私なのだ。2023/06/26
真理そら
65
お夏さんの活躍の場は少なめだったけれど、しっとりしたお話ばかりで、登場する男はすべて魅力的で、こんな素敵な男達を創り上げた作者に恋してしまいそうな気分で読了。『白飴』の菊次郎にはぜひ目黒に残ってほしいと思ったり…。2023/06/09
やま
53
江戸は目黒の永峯町にある、お夏の居酒屋に来る常連客たちと、妖艶で美しいく、お節介なお夏の楽しい物語です。 【白飴】 お夏の居酒屋からほど近い六軒茶屋町に、小さな道具屋が開店した。主人は菊次郎という。菊次郎は、近くに住む慎ましく暮らす元薬種問屋の母娘になにくれとなく気を使い親切にするようになった。薬種問屋は、盗賊に押し込まれて主人は亡くなり、店は潰れてしまった。菊次郎は、盗賊の一味の中にいた、盗みに入ったのを悔い母娘を探していた。そして気が付いたら娘に惚れていた。菊次郎は、娘に全てを話して詫びた。2024/02/19
kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
「居酒屋お夏 春夏秋冬」第七巻。春夏秋冬シリーズになってから、ラスボスが居なくなった分、市井の人々との関わりが描かれていて、興趣が深いです。第ニ話の隠居した下駄屋の元主と息子夫婦との話、しみじみした気持ちで読みました。こういった人情話、大好きです。第三話の飴に纏わる話も良いですね。人はやり直せることもある…。そう思います。続きが気になって堪らないわけではありませんが、読むと気持ちが晴れるシリーズです。2023/07/31
むつこ
26
シリーズ7作目、4つの中編。人情話もいいけれど、やっぱりなっちゃんは必殺と啖呵があってちょうどよい。私も一軒でいいからこういう馴染みのお店、欲しいな。2023/11/17
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