内容説明
親の愛に背を向けて、散り散りとなった三兄弟。時に疎ましくも思った母が死に、十数年ぶりに三人で集った彼らを待っていたのは、お夏のお説教だった。しかも、母の死の裏には怪しげな奴らの影が見え隠れするという。許せねえ、暴れたる! けしかけたお夏も暗躍し、彼らを支えるが……。三兄弟は母の仇を討てるのか? 心に晴れ間が広がる第八弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
146
そうかもしれない‥そうだろうさ‥でもなのだ。シリーズの8!その3話目の『ねぎま鍋』これはモヤモヤしちゃったなぁ。「まったくもう!」と簡単には松之助の気持ちに添えない私だった(笑)今回は最後の『わさび』がなんたって良かった(泣)2022/09/02
やま
108
居酒屋お夏シリーズの8作目 2018.04発行。 文字の大きさは…中。 兄弟飯、お前のそばで……、ねぎま鍋、わさびの短編4話。 兄弟飯は、母親の葬式で離れ離れになっていた3兄弟が久びさに会って、結束して騙された母の敵を討つ。 お前のそばで……は、浪人・鬼王虎之助がそば屋の女中・おえんに、おれは今日限り武士を捨てる。おれと一緒になってくれ「お前のそばが食いたい、そばで暮らしていたい……」と言っうのがすごくいい(笑)。 ねぎま鍋は、男の純情と女のしたたかさ……。後味が良くない。 ⇒追記があります。2019/12/30
とし
108
居酒屋お夏「兄弟飯 」8巻。今回も強要も無理強いもせず突き放しもせず、それとなく影で動く粋なお夏と清さん、親子の感動の涙と鯛の刺身にたっぷり「わさび」の涙良いですね。2018/04/27
papako
80
読みやすくて気分がいいシリーズです。『兄弟飯』最後の三兄弟のタッグがいいね。『お前のそばで。。。』そういう意味か!『ねぎま鍋』松之助は幸せだね。そんな人がいてもいいよね。『わさび』お七はまた登場するかしら。江戸の頃の恋って、こんなだったのかなぁ。こんなだったらいいな。さて、あと1冊。2019/08/20
ゆきちん
35
居酒屋お夏8巻。必殺仕事人的勧善懲悪で、予定調和がウリの本。安心して読める。今回は、卵を落とした味噌汁を三兄弟で。夫婦でお蕎麦。思い出のねぎま鍋。親子の絆のわさび。安心して楽しめたー。けど、仇討ちはどこにいった?まだまだ終わらないのかな。2019/10/01