吸血鬼の仮面

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吸血鬼の仮面

  • 著者名:ポール・アルテ/平岡敦
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 行舟文化(2023/06発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909735157

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内容説明

名探偵バーンズ × 吸血鬼伝説。
不可能犯罪ミステリのファンが望むものが、この1冊にみっしり詰まっている。
――作家 有栖川有栖

森深い田舎の小さな村・クレヴァレイはパニックに陥っていた。夜ごと目撃される謎のマントの怪人と、幽霊騒動。甦ったと噂される女の棺を検めるために納骨堂が暴かれた時、恐慌は頂点に達した。一年半前に死んだはずの女の亡骸は、最近まで生きていたように瑞々しかったのだ。
一方、ロンドンでは名探偵オーウェン・バーンズのもとに、ある老人の変死事件が持ち込まれる。彼は五年前の迷宮入り事件に関わっており、口封じに殺された可能性があるというのだ。それは、降霊術に熱中していた資産家の老女が密室で殺害された怪事件だった。
ふたつの事件はやがてひとりの男、クレヴァレイの住民たちから吸血鬼だと噂されるロシアからやって来た伯爵に収束し――因習の村の謎めいた犯罪を美学探偵が解き明かす、シリーズ邦訳第5作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だるま

15
名探偵「オーウェン・バーンズ」シリーズの第5弾。今回、バーンズは2つの密室殺人事件と、1つの怪異(1年半前に心臓発作で死に土葬された女性が、棺を開いたら最近まで生きていた様な瑞々しい姿だった)と、幽霊騒動など大小の不思議な現象の謎を纏めて解く。ポール・アルテが大好きなので甘めの感想になってしまうが、それでも今回はイマイチに感じた。密室トリックはオリジナルに欠けるし、怪異も大した真相じゃ無かった。著者のもう1つの「ツイスト博士」シリーズの方が、謎解きが自分にはしっくりくる。不可能犯罪物だけを書く点は高評価。2023/07/31

ソルト佐藤

6
次から次から怪事件が起こっていく。ドラキュラより、カーミラにフューチャーしているかのように、「あらあら」な百合描写が!しかし、ヒロインのアンさん、イケメンにも弱いんだな(笑 それはそれとして、今回はあまりにも奇妙な事が起こりすぎて、ちょっと疲れたところもあり。犯人は、明らかなのだけれど、どうして、こいつ吸血鬼みたいな事件を起こして、人を殺すねん? おかしくね? と、おもったら、それが分かる瞬間。この構図は面白い。やったことは納得できるのだけれど、なんで吸血鬼に拘ったかまったく分からないのがおフランスだ(笑2023/12/27

J・P・フリーマン

6
イマイチ楽しめなかった。怪奇趣味の雰囲気はよかったけど、本格ミステリとして見た場合、謎解きまでの準備があまりにおざなりで唐突感があった。2023/11/07

4
吸血鬼テーマの本格ミステリということで読んでみた一冊。一章には「一九〇一年」とあるのに他のところで「一九八六年、今から五年前」なんてセリフがあったりするから、過去と現代を行ったり来たりする構成なのかと思ってしばらく読んでしまいました。吸血鬼が出現したとしか思えない怪事件の連続にホームズ&ワトソン風の探偵コンビが究明に当たるという内容。もちろん、そこは本格ミステリなので合理的に謎が解明されるわけですが……なんでそんなまわりくどいことを? 論理よりも力技で解明してしまったという読後感なのであります。星4つ。2023/07/02

氷沼

3
現代作家で集めている、数少ない作家の一人の新作(...といっても暫く積んでいたけど)。 いかにもイロモノといった表紙だが、その実中身は...とはいかず、推理モノとしてはフェアじゃない面もあるし、トリックもイマイチかなと。あのトリック、まず無理でしょ?現実的じゃないと思う。 しかし、読み物としてはゴシック・ロマンス風味もあるし、全体的に怪奇色も強くて好みだったし楽しめた。2023/11/20

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