混沌の王

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混沌の王

  • 著者名:ポール・アルテ/平岡敦
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 行舟文化(2021/09発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909735072

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内容説明

呪われた一族、屋敷、怪人、降霊会、雪の密室、変人探偵とワトソン役。「フランスの新本格作家」アルテ氏が好きなものだけを詰め込んだ、同好の士への最高の贈り物。本作で、美学者探偵オーウェン・バーンズがますます好きになりました。彼の言動や推理から目が離せません。そして、最後の一行の鮮やかさに脱帽!
―― 作家 大山誠一郎さん推薦!

●オーウェン・バーンズシリーズ第一作が待望の邦訳!

夜、白い仮面を目にし、鈴の音を耳にしたら用心せよ――
芸術家を目指す青年アキレス・ストックは、ロンドンで友人になった自称・名探偵オーウェン・バーンズから厄介な頼みを押しつけられる。自分の代役として、名門マンスフィールド家にまつわる呪いの調査をしてほしいというのだ。それも、依頼人の婚約者に成りすまして。
長女の婚約を巡って愛憎渦巻くマンスフィールド家に集まるのは、やり手の貿易商とその腹心の部下、美しき夢遊病患者に高名な霊媒師……と、一癖も二癖もある面々。そして彼らは一様に、毎年の聖夜に現れて一族の誰かの命を奪うという白面の亡霊「混沌の王」の影に怯えていた。それはいにしえの伝承でなく、三年前のクリスマスにも当主の息子エドウィンが、完全な密室の中で殺されたのだという。
そして「混沌の王」を呼び出し鎮めるための交霊会が開かれた夜、新たな殺人事件が発生し――過去と現在の二つの「雪密室殺人」が交差する、奇想と幻影の不可能犯罪ミステリ!

目次

1  死の鈴
2  奇妙な任務
3  雪のなかの人影
4  明かりが消えて
5  白い仮面
6  雪のなかの散歩
7  混沌の王
8  ドアがあいて……
9  霊よ、ここにいるのか? 
10 オーウェンの指示
11 不可能犯罪
12 最終準備
13 赤いクリスマス
14 翼のはえた死神
15 ウェデキンド警部の捜査
16 アリアドネの糸
17 次はハリーが
18 湖の幽霊
19 足は語る
20 オーウェンの謎解き
21 触らぬ神にたたりなし 
22 芸術の星のもとに
エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うまる

34
やっとシリーズ一作目が翻訳化♪ 聖夜に命を奪われる呪われた一族と、人間技とは思えない殺人事件。あーもぅ、これだけでもワクワクですね。探偵が変人で、ほとんど助手に丸投げなんだけど、何故か憎めないタイプなのが良い感じ。犯罪と芸術という観点から思考するのも面白いと思いました。密室、雪の足跡、不可能犯罪、交霊会などクラシックな雰囲気と現代らしいキャラの融合、そして読み易いのも◎ 大山さんの推薦通りラストも鮮やかでした。『第四の扉』もかなり好みだったけど、こっちのシリーズも良いわ~。どちらも読み進めたいです。2021/12/24

20
感想を読んで、ジャケが気になった作品。20世紀になった頃が舞台、読み始めに時代に戸惑いました。空気が何ともいえない作品でした、そのうちシリーズの他の作品も読もうかな。2022/02/19

だるま

15
全ての著作が不可能犯罪物である為「フランスのカー」と言われているアルテ。今作は「足跡の無い殺人」がメインの犯人当てになっている。名探偵オーウェン・バーンズのシリーズ第四弾だけど、本国で発表されたのはこれが最初で、バーンズと語り手である「わたし」の出会いで始まっている。何故この作品から順番通りに翻訳して出版しなかったのか? 作品の完成度に関係ありそう。というのも、これ、シリーズ四作品の中で一番つまらなかった。いかにも不可能な状況だと謳っていながら、謎解きの呆気ない事。既存のトリックの使い回しじゃないか!2021/11/04

ソルト佐藤

12
やっと読む。オーエンもの第一作目。あんまり、そんな感じもしないけど。ただ。面白さ的には、これを最初の翻訳しなくて良かったかな(笑 不可能状況はたのしいのだけれど、オチというかなんというか。お話的には昨今の政治情勢的に怒られそうだけれど『女は怖い』で。トリックはうーん。それでも、楽しく読める。アルテはいい。2021/12/29

J・P・フリーマン

11
地方の有力者の家で起こる事件、混沌の王と呼ばれる怪人物、雪上の密室、探偵の代わりに現場に派遣される語り手という具合に、いかにもな設定の本格ミステリ。ただ密室トリックについてはそれほど斬新じゃありませんでした。謎が明かされるとき、それまで真相がわからなくても、ミステリマニアなら「あっ、このパターンね」と、感銘よりも納得が上回るでしょう。ただ探偵が謎を明かす構成はうまく、とくに最後の一行は好きです。2022/01/17

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