内容説明
バーンズは事件ごとに探偵のタイプを変えていく――まるで多重人格探偵のように。フェル博士、ファイロ・ヴァンス、御手洗潔、そして、本作ではエラリー・クイーン。
――解説(飯城勇三さん)より
英国の小村バックワースに君臨する名門リチャーズ家は、三つの事件に揺れていた。当主マチューが若い女秘書を後妻に迎えると言い出したこと、アフガンで戦死したと思われていた長女の夫の帰還。そして神出鬼没の《白い女》の霊。「白い女は出会った者の命を奪う」という村の言い伝え通りに怪死事件が発生し、マチューが狙われる。事件の背後には妖しい女占い師の姿が――名探偵オーウェン・バーンズが怪事件の謎を暴くシリーズ最新作!
ミステリ評論家・飯城勇三氏の37頁に亘る解説もお見逃しなく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tosca
30
今回はタイトルの通り、村の伝説で伝わる幽霊っぽい白い女が出てくる話であるが、いくら村の名家の当主からの依頼とは言え、怪我人も死人もいない段階から警察が出てくるのは無理がある。冒頭に出てくる長女マーゴットの結婚3週間で戦死した夫が実は生きていたという話や、色々ないわく有りげな話が中途半端に盛り込まれているので、白い女の不気味さがイマイチ伝わらない。名探偵オーウェン・バーンズが解決していく最終盤になるまではちょっと退屈したけれど、ラストはまあまあ納得2025/03/20
コーデ21
20
《「白い女は出会った者の命を奪う」という村の言い伝え通りに怪死事件が発生 事件の背後には妖しい女占い師の姿が―》名探偵オーウェン・バーンズ・シリーズ 著者ポール・アルテ氏は仏ミステリー作家で日本でも高い評価を受けているとか?今回初読みです! 現役作家さんの作品のわりには、えらくクラシカルな趣きで少々戸惑い~💦 いかんせんクリスティの『マギンティ夫人は死んだ』を読んだ直後だったこともあり、今作の間延びした展開には乗れないままでした(-"-) 残念無念😅2025/03/20
だるま
15
名探偵「オーウェン・バーンズ」シリーズの第6弾であり、未訳が2作残っているけど、この出版社からの翻訳は本作で完結らしい。ハヤカワのツイスト博士シリーズは全て傑作だったが、こちらのシリーズは出来に偏りがあり、本作はあまり感心しなかった。白い女の霊が現れるとの言い伝えがある村で、資産家の老人の前に白い女が度々出没し、バーンズが乗り出すストーリーだが、悲劇が起こるのが相当後半で、女が書斎から消える不可能犯罪の解明に魅力がゼロ。犯人当てとしてはまずまずだが、こういう設定は好みじゃ無かった。解説は丁寧だったけどね。2025/03/01
ソルト佐藤
7
いつもと違って大人しい展開。田舎屋敷の殺人事件。容疑書が絞られている。そのなかで、エレガントに謎を解くオーエン。どうした、アルテ、お前の作風はそうだったか?(笑 しかし、最後に現われる構図は、面白く。なんだかだとお話が面白い。これでいったん翻訳終了ということだけれど、ツイスト博士ものもまだあるだろう!もっと翻訳してほしい。2025/01/31
紫
3
シリーズ第一作『混沌の王』に続いて、最近作を読了。作者も探偵も年を喰ったせいか、名探偵バーンズは警察や事件関係者とのコミュニケーションもいたって友好的であります。お前は本当に同一人物なのか!? 地方伝承の怪異が旧家の当主にとりついて……といった内容でして、現代日本でいえば口裂け女の謎か人面犬の謎か? 何度かの未遂の犯行を挟みつつ、200ページを超えてやっと殺されるんですが、犠牲者が出るまでは真相に到達できないバーンズはやっぱり頼りにならない探偵役……。付録小冊子は不可能犯罪物の短編「ハデスの兜」。星4つ。2025/02/20




