内容説明
「ハズレ枠」と称されたスキルを駆使し、級友である小山田翔吾を討った三森灯河。着々と迫る女神ヴィシスとの決戦。紫甲虫と、転移石という最後のピースをミラ帝国で入手した彼の準備は、すべて整った。
一方で蠅王ベルゼギアが、かつて廃棄した「トーカ・ミモリ」であると気づいたヴィシスは、甘言を弄して桐原拓斗を三森灯河にぶつけることに。蠅王(三森灯河)と真の王(桐原拓斗)。真逆たる2人の王がついにまみえ、そして――。
「自己中な虚飾野郎にすぎねぇんだよ、テメェは。なぁ、桐原ぁ!?」
かつて空気モブだったE級勇者が、絶対最強へと至る逆襲譚第10幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロック
7
ここに来てクソ女神ことヴィシスの冴え渡る推理により蠅王の正体がバレる!そして暴走する桐原と真面目過ぎるが故におかしくなった委員長の十河を騙し全ての敵意を蠅王こと主人公へ全振り。更には消息不明だったあのキャラ達も集結といういよいよ終わりに向かい始めた内容でした。また全てのカギはニャンタンが握っているかも?今回はギャグキャラ化してしまったキリハラとの怒涛のバトルも心理戦も読み応えありですね!11巻では女神が何をしたいのかも明かされるらしいので楽しみです。2023/01/22
うめいち
6
キリハラの壊れっぷりは既にギャグですが、続いて十河さんも辛い壊れ方。真面目になると強くて賢いヴィシス。そろそろ最終局面かな。私的評価は、★★★★。2023/02/02
爺
5
ありがたいことに前巻までの内容を、ぼんやりながらも覚えていた! お陰様で読み返しなしで最新刊を読むことが出来た。「真の王(笑)」キリハラとトーカがついに激突するが、ほんとこの男、(笑)をつけないと読めない残念キャラ。もうそろそろ物語も終盤に入ってきた様子だし、あと3冊くらいで収束かな。期待しています。2022/12/25
黒い森会長
3
2022年12月刊。ついに蠅の王の正体が、クラスメート達にばれる。同時にヴィシスも蠅の王の正体に気づき、キリハラと共闘、蠅の王にぶつける。そして、化け物じみた強さに至った十河が、参戦し、キリハラとの対決場面に現れる。 そのとき、…。すべての駒がそろい、対ヴィシスに向け物語が進み始める。2023/06/25
み
2
三森くんの説明によりようやくキリハラという人間が少し分かった気がします。しかしよくもこんな気味の悪い人物を描けるなぁと思いました。2023/11/05