新潮文庫nex<br> 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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新潮文庫nex
鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

  • ISBN:9784101801360

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内容説明

これが、トリックです。本来ネタバレ厳禁の作中トリックを先に公開してミステリを書くという難題に、超豪華作家陣が挑戦! 鍵と糸――同じトリックから誕生したのは、びっくりするほど多彩多様な作品たち。日常の謎あり、驚愕のどんでん返しあり、あたたかな感涙あり、胸を締め付ける切なさあり……。5人の犯人が鍵をかけて隠した5つの“秘密”を解き明かす、競作アンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

221
鍵のトリック有りきがテーマの5人の作家のアンソロジー!芦沢さん目当てだったが、友井 羊が良かった。それぞれ犯人?の秘密がなかなかに面白かった。作家さんて凄いのね!が正直な感想。2018/09/27

K

149
作中のトリックを明かした上での短編集。5人の作者が「密室」という同じテーマで書くと、こうもバラバラになるのかとニンマリ。軽く読めて楽しい企画ものアンソロジーなのでつい他人に押しつけがましく貸したくなります(笑)初めて読んだ作家もいましたが、総じて面白く他の作品にも手を出してみようと思いました。また積ん読増えるやんけ。2018/12/05

KAZOO

148
密室がらみの事件をアンソロジーに仕立てたもので純粋に推理モノといわれると違うといわざるを得ません。ライトノベルの一環であると感じます。やはり若い人向きの作品であると感じます。私はやはり短篇向けに縮刷されていると思うのですが島田さんの作品が読みやすく印象に残りました。2018/11/14

ひさか

138
小説新潮2017年7月号に掲載された、似鳥鶏:このトリックの問題点、友井羊:大叔母のこと、彩瀬 まる:神秘の彼女、芦沢央:薄着の女の4つの短編と書下ろしである島田荘司:世界にただひとりのサンタクロースを加えて2018年9月新潮文庫から刊行。いずれも楽しめる作品で、面白かった。島田さんのものが、心に残ります。2019/01/21

NADIA

128
密室・・・。実は私はミステリ好きだが「密室」トリックにはほとんど、というか全然魅力を感じない。だって絶対に密室じゃなかったんだもの(^^; それでもこの本を手に取ったのはマイブームの似鳥さんの作品が収録されているから。『このトリックの問題点』はユーモアあふれる語り、いつもの思わず笑いが漏れてしまうような注釈、そして密室トリックを逆手に取ったような展開に期待以上の面白さだった。ラストの『世界にただ一人のサンタクロース』はいかにも昭和的な島田作品という御手洗もので、私にとってはちょっとしたサプライズ感覚だ。2019/03/12

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