内容説明
妻を亡くした元弁護士の木野健。虚無感に苛まれ、本土から離れたこの島へ流れつき、漁師として生きていた。ある日、島に作家の群秋生と、薔薇の栽培をしているという山南定男と名乗る男たちが現れ、この辺りの海域に詳しい木野に自分たちのパワーボートの船長をしてもらいたいと依頼をする。断る理由がないまま引き受けた木野だったが、山南という寡黙な男の瞳に深い闇を感じていた─。愛憎と因縁が、心震わせるものたちの運命を大きく変えていく。シリーズ第十五弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
38
妻を亡くした主人公というだけで何かがありそうな気がしました。瞳に深い闇を抱えて生きている。心震わせる運命のドラマに引き込まれます。2022/06/27
サン
14
ブラディドールシリーズ15冊目、約束の街では5冊目。沖縄の島で漁をして生活する元弁護士の木野。船で本州から来た群と山南に船長を依頼されてからトラブルに巻き込まれる。やっぱり、シリーズを読み進めるうちに、若月の青さが目立つ。爺さんの良さに気づく。2019/01/20
フク
8
#読了 元弁護士の木野は瀬名島のそばの阿加島で漁をして生計を立てている。 島に群と山南がやってきて掻き回し、粉もんをめぐるいざこざに巻き込まれる。 図書館2024/06/01
白きゅまⅢ
8
『ブラディ・ドール』シリーズ第15巻。妻を亡くした元弁護士で、今は漁師の木野 健から見た、山南 定男という男の生きざまを描いた話し。悲しい結末にはならないで欲しいと、願いながらも、無に向かって走る山南の姿が、何とも遣りきれません!個人的には、結構木野さんは好きなキャラクターです。あとを残された薔薇園は、誰が継ぐのか?木野は、やっぱり瀬名島へ帰るのか?次に退場するメンバーは誰なのか?様々な疑問を残しながら、購入していない残り3巻を求めて、書店で探したいと思います♪★★★☆☆2019/10/18