内容説明
男は流れてきた。いつ消えていくかもわからないこの街へ──。闇を抱え港町N市に流れ着いた一流の腕をもつ外科医・桜内。ひと月ほど前、自殺未遂で治療をした患者が東京で射殺された。その後、次々と起こる不審な事故や事件。そのすべてに桜内の患者が関わり、この街に不穏な空気が漂い始める。酒場「ブラディ・ドール」に集う男たち、川中、藤木、キドニー、坂井──。深層の中で蠢く男たちの生き様と死に様を描いた、大好評シリーズ第六弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
142
また男がN市に男が流れてきた。流れ着いたのは凄腕の外科医の桜内。流れ着いたの桜内だけでなく、どこか不穏な空気を醸し出した事件まで。この事件に、川中も自ら首をつっこむ。やはり、川中は巻き込まれ体質なのか。今回は友のために。友のために動くのだ。それにしても、北方謙三が描く男は、どうして死に方、死に場所を求める男が多いことか。今作、キドニーと桜内が中心の話であるが、川中の存在が大きいことを改めて認識した。そして、桜内のスーパードクターぶりの話を忘れるほど、哀しみの大きな今作だった。2024/03/25
KAZOO
107
今回は医者の視点から描かれます。かれが裏で治療する人物が何者かに襲われ続けます。刑事も東京から出張ってきたりして事件が複雑な様相を呈しています。ブラディ・ドールのお店の重鎮が最後は・・・・。表舞台から1人退場してまた新たな人物が出てくるのでしょう(すっかり忘れています)。2018/08/19
おしゃべりメガネ
76
シリーズ第6弾。今回の主役はズバリ闇医者「桜内」。腕は超一流ですが、何かミステリアスなキャラは本シリーズの定番ですね。相変わらず、本作も次から次へと人がキズつき、命を落としていきます。本作においてはかなりのターニングポイントになるであろう展開が待ち受けています。とにかく先が気になり、一冊読み終えたら瞬く間に次を手にしてしまう中毒性はある意味異常ですね。ドクター「桜内」の側で勤務するこれまたミステリアスな看護師「知子」もまた北方ワールドに必要不可欠なキャラになっています。今回はロス感が半端ない読後感でした。2024/09/16
フク
12
#読了 無法地帯N市に流れてきた桜内は凄腕の外科医だがどこか崩れかかっている。 川中よりもキドニーの存在を強く感じた。 〈けだものの躰、人間の心〉 図書館2023/10/01
サン
8
ブラディ・ドールシリーズ6巻。今までは余所からやってきてすぐトラブルを起こす主人公ばかりだったけれど、今回はしばらく場末の酒場で女を漁る医師。自分の足を自分で手術するシーンもいいけれど、後半のあたりは虚しくなる。車に酒にジッポに心くすぐるアイテムも出てくる。2017/08/17
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