ハルキ文庫<br> 碑銘 ブラディ・ドール?

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ハルキ文庫
碑銘 ブラディ・ドール?

  • ISBN:9784758440479

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内容説明

権力、野心、支配……。様々な欲望を貪るような事件から、一年半が経った港町N市に、ひとりの男が降り立った。男の名は坂井直司。この街にある酒場「ブラディ・ドール」にバーテンとしてもぐり込んだ坂井。その目的は何なのか。笑顔の裏側に何があるのか――。自分を持て余し、死に場所を求める男たちの生き様を描いた、待望のシリーズ第二弾!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

147
前作、現代ではありえないすごい戦い。別世界で荒野のような世界を感じたが、今作は前作ほどの派手な戦いには感じなかった。北方謙三が作り上げた世界から、少しだけ現代に近づいてきたか。それでも、十分すぎるほどの戦いだったけどね。川中と藤木をターゲットにしてる鉄砲玉の坂井が主役。北方謙三の世界では、タイマンという言葉よりは“サシの勝負”という言葉が北方謙三の描く世界には似合う。更に酒、タバコ、抱くという言葉がよく似合う。N市の裏の世界で男達がしのぎを削る。またN市で人が死んでいく。2023/06/21

KAZOO

113
ブラッディ・ドールシリーズの2作目です。今回は大阪からN市に鉄砲玉として主人公やその相棒を殺しに来た若者を1人称として話が進められます。そこに暴力団や企業が絡んできますが最後は予想通りです。北方さんは運転が好きでこの話の中にも車が出てきます。ご本人はマセラティに乗っておられたようですが、免許は返上されたようですね。8日のラジオのトーキングウイズ松尾堂でしゃべっておられました。2018/07/10

おしゃべりメガネ

81
シリーズ第2弾。前作はやはりシリーズの幕開けだからか、作者さんの尋常じゃないチカラの入れ具合が、これでもかと伝わってきましたが、今作はだいぶ余分なチカラが抜けた感じで読みやすかったです。酒場『ブラディ・ドール』のオーナー「川中」を中心にまたドタバタ騒動が始まります。前作で登場した「藤木」はすっかり「川中」の相棒となっており、欠かせない存在に。そんな二人の元に謎の男「坂井」が現れます。「坂井」のミッションは「川中」と「藤木」を殺すこと。しかし、彼らと接していくうちに孤独な「坂井」にも心境の変化が表れます。2024/09/14

Shintaro

56
男と男の勝負はタイマンだ。クズはヤッパやハジキでもいい。でもあいつとはタイマンで勝負をつける。それが北方ワールドのルールだ、わかるだろ。そしてタイマンとなれば滅法強いのが川中だ。刺客として送り込まれた坂井、川中に命を預けることになった。当然だよね。一作で一人以上が死ぬのだから、新たな仲間と新たな敵を補充しないとシリーズが続かない。それが坂井の運命なのだ。北方、アンタに連れられて随分遠いところまで来てしまったな。引き返せるか。いや、しょうがない。どこまで連れて行ってくれるか見届けてやる。2017/01/21

優希

41
酒と煙草が立ち込めて、生々しらを感じました。バーテンとして潜り込んだ坂井の目的と笑顔の裏に何があるのかに引き込まれます。自分を持て余しながらも生き様を持つ。格好良いです。2022/06/24

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