内容説明
ある島で進行する新空港建設の噂。その予定地にスキャンダルの匂いを感じ、取材を始めたジャーナリストの田村幸太郎。取材を続けていくうちに土地買収に絡む資金の出元が、街の権力者、久納一族だという情報を掴んだ田村はこの街にやって来た。島での取材中に知り合った土地買収反対派の中心人物の息子、神谷俊一と再会し、共に行動するようになるが──。虚飾に彩られたリゾートタウンを舞台に、愛と死の狭間で揺れ動く先にある真実とは!?大人気シリーズ第十四弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
128
また、この街に一人の男がやってきた。ジャーナリストの田村。久納一族を調べに来た田村はトラブルを持ち込んできたと思われ、ソルティと波崎が田村に接触する。ある理由で家出した神谷俊一、久納一族を巻き込んだ展開は、姫島の爺さんこと久納義正も動く。舞台は、この街をでて瀬名島に展開。瀬名島に向かう船での航海シーンは圧巻だ。壮大でスリリングな展開に手に汗を握る。愛と死の狭間で、頑固なほどの意地のぶつけあい、、男が男を認める時、そこに奇妙な絆が生まれるのだ。姫島の爺さん、かっこよかったぞ。2025/06/26
優希
39
先の読めない流れに釘付けでした。いつも以上にミステリアスでハードボイルド臭を強く感じます。愛と死の狭間で、男たちは何を見るのでしょう。2022/06/27
白きゅまⅢ
16
『ブラディ・ドール』シリーズ第14巻。今まで姫島の爺さんとして、謎の人物だった久納 義正の人柄が明かされる貴重な作品。物語の後半、瀬名島を訪れてから展開されるシーンは、ハラハラドキドキの連続でした!また、ハードボイルド小説には欠かせない未成年の登場で、「男」として、どう出るのか?と語られる場面が数多くあり、今まで以上に、汗臭さを感じさせる作品となっています♪結末は、今までにない展開で、非常に満足しています!★★★★☆2019/10/16
サン
13
約束の街シリーズ四冊目の新装版。ブラディドールシリーズの第2部でもあります。ジャーナリストの田村は加納に絡んだことを記事にするため街にやってきた。ツッパリの高校生の姫島の爺さんと土地の権利券を巡って追われるはめに。以前、このシリーズ読んだ時は好きになる登場人物はいなかったのだけど、姫島の爺さんがいい。2018/11/23
フク
10
#読了 田村はノンフィクション作品の取材のために久納家に近づく。 家出少年も巻き込み、物語が展開していく。 図書館2024/04/28