内容説明
街の酒場「ブラディ・ドール」のオーナー・川中良一は、喪った友を想い、今日も開店前にシェイクしたドライ・マティニーをひとり静かに飲む。そんな川中の前にひとりの女が現れる。女の名は小川明子。愛という感情を捨てたはずの川中だったが、明子に惹かれている自分を感じる――。一方、港町N市は土地買収のトラブルで数多くの血が流れていた。この街に蠢く利権や憎悪に決着をつけるべく、川中は最後の黒幕と対峙する。ハードボイルド小説の最高峰「ブラディ・ドール」。シリーズ第一部最終章!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
43
ひとり静かにマティーニを飲む。これぞハードボイルドの真髄と言えるかもしれません。街に蠢く利権や増悪に決着をつけ、最後の黒幕と相対する。格好良いではありませんか。シリーズ第1部の終幕に引き込まれます。男たちのドラマに魅せられました。第2部も読みます。2022/06/24
サン
14
ブラディドールシリーズ10冊目。とうとう最終決戦。その対策として、土地の買収をする川中たち。魅力ある人物たちが走っていく姿に期待しながらも、怖れてしまう。何度読んでもつらいけど、心に残る話し。2018/08/29
フク
8
#読了 1巻以来、久しぶりの川中視点。N市を巡る抗争は激しくなっていく。 前巻までの他者視点でのものとは大きく異なって見えた。 図書館2024/01/11
かやは
3
シリーズ最終巻。まとめて読みました。ずっと読んでました。死にすぎだよ。2018/03/31