内容説明
街の酒場「ブラディ・ドール」のオーナー・川中良一は、喪った友を想い、今日も開店前にシェイクしたドライ・マティニーをひとり静かに飲む。そんな川中の前にひとりの女が現れる。女の名は小川明子。愛という感情を捨てたはずの川中だったが、明子に惹かれている自分を感じる――。一方、港町N市は土地買収のトラブルで数多くの血が流れていた。この街に蠢く利権や憎悪に決着をつけるべく、川中は最後の黒幕と対峙する。ハードボイルド小説の最高峰「ブラディ・ドール」。シリーズ第一部最終章!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
129
この街は人が死にすぎる。そして、死にたがる奴が多すぎる。友と呼ぶ死んだ男たちのために、惹かれていく一人の女のためにN市に蠢く土地買収、利権の決着つけるべく、川中が動く。読んでて思わず叫んでしまう!なぜおまえが、おまえもかあ!と。この街は呪われてるのか。これ以上、誰も死なないでくれ!プライドとか何もいらない。とにかく死にたがらず生きてくくれ!と言いたい。川中よ、友の死を無駄にせず、生きてくれ!最も嫌いで最高の友のキドニーと共に生きてくれ!いつまでも酒場の親父でいてくれ!2025/03/07
おしゃべりメガネ
72
シリーズ第10弾で第1シーズンラストです。とにかく唖然&驚愕なくらい'人員整理'が行われます。過去からも何度か主要キャストの入れ替わりがありましたが、本作はこれでもかとばかり、血の雨が降り注ぎます。今さらながら、本作の主人公は原点回帰で「川中」になります。しかし、第1作と違うのは、これまでの展開においてしっかりと『川中軍団』が形成されているコトです。これまでの作品であまり涙しなかったのですが、本作は何度も涙腺が緩みました。特に「川中」と「安見」の会話は涙なしには読めません。全10巻、イッキ読みでした。2024/09/20
優希
44
ひとり静かにマティーニを飲む。これぞハードボイルドの真髄と言えるかもしれません。街に蠢く利権や増悪に決着をつけ、最後の黒幕と相対する。格好良いではありませんか。シリーズ第1部の終幕に引き込まれます。男たちのドラマに魅せられました。第2部も読みます。2022/06/24
サン
15
ブラディドールシリーズ10冊目。とうとう最終決戦。その対策として、土地の買収をする川中たち。魅力ある人物たちが走っていく姿に期待しながらも、怖れてしまう。何度読んでもつらいけど、心に残る話し。2018/08/29
フク
8
#読了 1巻以来、久しぶりの川中視点。N市を巡る抗争は激しくなっていく。 前巻までの他者視点でのものとは大きく異なって見えた。 図書館2024/01/11
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