内容説明
急速な開発が進み、街はリゾートタウンとして発展していく。この街でツアー会社を経営する若月真一郎。常にトラブルを求め、人生の塩辛いところばかりを舐めようとして生きるこの男に付けられたニックネームは「ソルティ」。ある日、教会で行われた葬式に列席したソルティの視線の先には、海に背を向けて立つ男の姿があった。川辺と名乗るこの男の危険な匂いに惹きつけられるかのように、ソルティは街の利権抗争に巻き込まれていく──。名著「約束の街」が「ブラディ・ドール」シリーズとして蘇る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
128
舞台はN市からS市へ。主人公が川中良一から若月真一郎こと通称“ソルティ”に代わる。川中は巻き込まれ体質。一方、若月は自ら巻き込まれに行く体質かな。物語は前半は退屈に感じるが、後半は怒涛の展開。それにしても北方謙三が書き上げる漢達は、死にたがる奴が多いのか。北方謙三自身が常にそう思ってるのか。北方さんよ~、こんな面白い物語を書いて、読者を虜にしてるんだからよ〜、死にたがらずに書き続けてくれよ。それが北方さんの使命だよ。どこかレトロなハードボイルドであり、ビターな大人の青春物語な作品にも感じた。2025/04/17
優希
42
危険な匂いが漂い、男はその匂いに導かれる。格好良いですね。ブラディ・ドールの新章幕開けです。すっかり魅せられました。2022/06/27
白きゅまⅢ
14
【再読】浪人時代から大学時代にかけて、「男」とはどうあるべきか?という疑問の回答を求めて、夢中になって読んだ、『ブラディ・ドール』シリーズの続編。当時読んだ時は、ブラディ・ドールシリーズよりも退屈で余り面白さを感じませんでしたが、今回再読してみて、とても静かにけれども内なる熱さを胸に秘めて行動する、男達が少し眩しく思えてしまいました!本書では、まだ好きなキャラクターは生まれませんでしたが、久し振りに北方ハードボイルドを堪能したいと思います。★★★☆☆2019/10/09
サン
14
ブラディドール11冊目。若月はトラブルに自ら突っ込む男。塩辛い思いを進んですることからソルティと呼ばれることもある。S市の隣にある街を舞台に、やくざ、覚醒剤、プロの殺し屋と対立する。約束の街シリーズが装丁をかえ、ブラディドールシリーズの11冊目として刊行した。ブラディドールの登場人物はまだ出てこないが、後々の巻で出てくるのが楽しみ。2018/09/05
フク
8
#読了 舞台が東京近郊のS市に移っても、物騒なことは起き続ける。 若月らS市の面々もすでに濃い衆が揃っており今後が楽しみ。 図書館2024/02/10
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