講談社文庫<br> 大草原の小さな家 大草原の小さな家(2)

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講談社文庫
大草原の小さな家 大草原の小さな家(2)

  • ISBN:9784061842786

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内容説明

ローラの一家は、ある日、小さな家の家財全部を馬車につんで、大きな森をあとにした。父さんが、新しい土地で暮らしてみる決心をしたのだった。目ざすは、西部の大草原、ネイティブ・アメリカンの国。旅が始まってすぐ、ローラたちは、流れのはげしい川の中で、犬のジャックを見失った――。きびしい自然を相手にたたかうインガルス一家の物語の第2作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がんもどき

10
大きな森に人が増えたからと言う理由で、ローラ一家は更に西に移住する。馬車での移動、新しい家づくり、疫病と、次から次へと目まぐるしく出来事が重なる。「良いインディアンは死んだインディアンだけ」と言う言葉が出るため巻末に断り書きがあるが、この言葉が当時の開拓者の偽らざる本音なのだろう。2023/02/19

Miho

9
西部開拓をするインガルス一家の暮らしをえがく二作目。今読めば、ヨーロッパ移民の視点で描かれているから、先住民への偏見を感じるものの、移民二世以降のローラや父さんはしなやかな心の持ち主だと感じた。ただ、偏見は恐怖心から起こる、それがわかった。今でこそ、多様な〇〇系アメリカ人の物語が多くあるけれど、数十年前まで、米国の翻訳小説はヨーロッパ系の白人(WASP)中心のものばかりだったんだな、と改めて思った。ただ、フィクションでありながら、19世紀の開拓者たちの丁寧な文化記録として貴重な作品だというのは間違いない。2021/11/22

punto

7
どうもインディアンの心中を想像せざるを得なかったです。ローラの父はどちらかというと、(当時にしては)インディアン寄りだったのかもしれません。しかし、恐怖心によって差別って生まれるんだなぁ、と感じました。一方で、何もないところで生活するたくましさや、物の少ない中での満ち足りた生活に、心が温まるのも事実です。それだけに、言葉の壁や習慣の壁、知らないということで、いわゆる『いい人』も別の角度から見れば『いい人』ではいられなくなるということを感じざるを得ませんでした。2015/12/08

あおさわ

5
大草原の小さな家シリーズ第2巻、大人の事情が見え隠れしてきます。政府により生活の場を変えられるインディアンたち。それを野蛮人と忌避し、堂々と彼らの土地に住まう権利をのたまう白人の傲慢さに嫌悪も感じてしまいますが、ただひとりローラのお父さんは、インディアンを対等な人間として考えています。スローライフの裏側にある厳しい現実。ほのぼのとしながらも、めりはりのきいた話になっています。2012/06/05

ほうじ茶

4
昔読んだ記憶から再読。お父さんスゲーが何よりも先に。流行りの本も読みたいけれど、記憶を辿って昔読んだ本を読むのは、その時読んだ年齢と感性も変わっていて、視点も変わって見えてとても良かった。2021/06/25

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