内容説明
「一件を除き、今回の第七夜も物理学的、心理学的解釈は排除してある…(まえがきより)」ここには自然に集まってきた不可解な現象が綴られています。それは何かを語りたがっている霊たちのことばなのです。ホテルで、山の中で、あるいは身近な路上で聞こえてくる、説明のできない不思議な現象を、あなたも体験者と同じ目線で味わってみて下さい。きっと何かが見えてくるはずです……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
146
平谷美樹さんの実録怪談集「百物語」は安定の面白さがあっていつでも何度でも読んで楽しめますね。でもこのシリーズに出て来る霊が視える人や霊感の強い人には絶対なりたくないですね。面白くて愉快なだけではなく何かと苦労がおありだと思いますものね。東北の旧家の大旦那が亡くなり葬儀の間も家族が遺産相続でもめていた。葬儀の後で祭壇を移動すると白壁に稲妻の様な亀裂が入っており「タカヲニタクス」と読めて次男が相続する事となった。「おまえ、昨日は幽体離脱してうちの茶碗割っただろ!」「水をくれって言ったのにくれなかったからだ!」2020/07/09
chatnoir
5
大きな猫の顔の幽霊...見たいです!半リアルなチェシャ・キャット...絶対可愛いに違いない(笑)2015/07/23
zero
2
作者本人も認めているようにまったく怖くない怪談集である。ただ作中で語られる怪談が集まってくる人が存在するという考察は興味深い。霊を呼び寄せる磁石的な体質のせいなのか、虚言癖のある人かは定かではないが。2015/12/31
holy river
1
平谷美樹さんの実録怪談集百物語のシリーズ七作目。ここまでくると、第一夜、第二夜あたりでの試行錯誤している感じはなくなり、安定した文章、文体となる。エピソードのまとめ方も、尻切れにならないところまで描いており、座りが良い。(実話怪談はオチがないものと言われるが、エピソードとしてどこまで描くかは、また別の話となる)本人の体験か、体面取材できた人の話を採録するスタイルは一貫しているため、リアルな手触りは変わらず保っている。それにしても、毎年良くネタが集まるなあと思ってしまう。やはり集まるところに集まるものか。2025/05/11
ヌーン
1
うん、ふつうに面白いよね。怖いし。2010/05/22
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