内容説明
「視野の隅に佇む黒い人影に対する恐怖は、その人の内側に確実に存在している。ぼくはその時体験者が感じた恐怖に、不思議な感覚に、興味があるのだ」――こう語る著者のまわりに、今回も“怪談”が続々と集まってきた……。恐怖と奇妙な感覚が織りなす、霊現象から不思議な体験談まで、全十一章の怪異のバリエーション。三たび迫りくる実録怪談集!(解説 大迫純一)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
152
平谷美樹さんの「百物語」第三夜です。巻末の解説の方が平谷(ひらや)さんの名前と有名な「四谷怪談」を引っ掛けて「平谷怪談」と呼ばれているのが不謹慎ながらも面白かったですね。『葬儀屋さんの話』葬祭館の自動ドアが無人なのに勝手に開くと必ず葬儀が入る話。『遺影』Y先輩は亡父の遺影写真が笑っている様に見える時には100%良くない事が起きるという。『ごめんなさいね』悪霊に首を絞められる夢を見ていると電話の音で起こされ霊媒師の助手の女性から「昨夜たくさんの霊に憑かれて苦しかったから一人だけ貴方に送ったの」と謝罪される。2020/07/25
鬼灯の金魚草
29
「踏切事故」怖いです。どうやれば防げる?「ノック」も嫌だ。「シッポナ」この話は心あったまるね。2017/07/26
NAO
24
踏切事故は怖かった。どうしようもない・・・葬儀場の話も印象的、慣れは怖い・・・2017/01/31
Spok
8
そんなに怖い話はなかったが最後の連鎖はちょっと怖かった。少し読み辛い文章だった。2018/08/14
buchi
5
引き続き、著者の身の回りの話中心。激コワではない、不思議系多め。金縛り、ポルターガイスト、フワフワした幽霊。上仏壇「天井の手形」、住職が自殺した上しかもさまよってる寺が一番怖い「背の高い男」、笑うと駄目「遺影」、`あの時代あの辺りならありうる´「今日の客は」、写真撮ってあげたらよかったのに「レンズの向こう」、もう一人のお母さん「夢の中の女」。 また出会うために白目剥く猫「シッポナ」可愛すぎ。2016/04/27
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