内容説明
日常生活に潜むモノ。平穏な生活の中に突然侵入して来るモノ。視野の隅を横切って、後からゾッとさせるモノ――この「百物語」は、何かの怪異を体験した人々の恐怖と、その恐怖した現象を記録するものである。誰もがいつ体験してもおかしくない、日常の断片に、我々は魅力を感じるのだ! この「百物語 第六夜」を読んだあなたは、また今夜も眠れなくなるかもしれません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
137
このシリーズには刺激が強過ぎない概ね怖くない怪談が大半なのですが、出て来る幽霊がみんな執念深くなく人に大きな害を為さず割合あっさりとしているのが理由だと思えますね。『お持ち帰り』春の伊豆のK川にアマゴという魚の渓流釣りの取材に来たオガワダさんが雨の中でカメラマンと川に沿った土手の石畳の道を歩いていると不意に同時に寒気に襲われ何気なく見ると石碑が立ち《戦没者慰霊之碑》と書かれていた。取材を終え夜半に都内の自宅へ帰り風呂に入っていると、視える奥さんがキャーと叫びゲートルを巻いた兵隊の足が歩く姿を見たのでした。2020/07/24
chatnoir
5
文章が短くて、沢山入っているので、あちこちの怪談に浮気しながら読んだら、あまりしっかり中身を覚えていない...たぶん、この中にあったと思うけど、タバコの煙は〝得体のしれない何か”を追い出す力があるそうな...煙がもくもくした状態にすれば良いらしい(笑)尾篭な話...お昼を食べながら読んでしまった...。今回は誰々さんから聞いた話でまとまっていたので、読みやすかった。2015/07/01
Ladybag(ばぐ)
1
シリーズの中で内容の軸はしっかりぶれることはなかったが、なんだか、やっと本来の著者流 百物語に戻った気がした。 コツコツと体験者の恐怖を集める。余計な解説とかがない。それこそはこのシリーズの良さであり、読みやすさである。百物語シリーズ、あと4冊楽しみっす!2017/08/01
zero
1
怖くない怪談集というなんとも恐ろしい書物が世の中に存在しているとは...2015/12/23
ヌーン
1
これも眠気と戦いながら読みました。単に疲れていただけかもしれない。それだけ内容がマイルドなのかもしれない。2009/10/06