内容説明
「注文の多い料理店」「セロひきのゴーシュ」「よだかの星」「オツベルと象」など、約100年読み継がれている宮沢賢治の名作10話を収録した童話集。岩手の人や自然とともに生きた賢治の美しい童話を、日下明が抒情豊かに描きます。文学と音が織りなす、心にひびくお話をお楽しみください。巻末に<解説>と、<「宮沢賢治」文学の世界>を写真付きで掲載。大判ソフトカバーで読みやすく、漢字はすべてふりがな付き。小学生から大人まで、一生のうちに何度でも繰り返し味わえる一冊です。これまでの100年、この先の100年へ―「100年読み継がれる名作」シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tenori
36
宮沢賢治の作品の中でも比較的メジャーかつ短めの童話を10篇集約したもの。大判本で文字も大きくフリガナ付きで注釈も添えられているので読みやすい。挿し絵も美しい。巻末の年譜や解説もわかりやすく、宮沢賢治に初めて触れる人や難解で敷居が高いと感じている人への入門書として最適。2022/05/10
HaruNuevo
8
そもそも童話というものは普遍性を持つがゆえに読み継がれてきたものなのだろうと思うが、童話の枠をはみ出さずに結果的に行きすぎた現代資本主義批判になっていたり、まるで時代を先取りしていたかのようにネット炎上やクレーマーを予言しているかのような作品もあり、奥深い。2023/05/13
魅乃乎minoco19860125
7
よだかの星は子供の頃からどうしても泣いてしまう。。。いまだに泣く。
ララ
3
文庫や全集は、文字が小さくてつらい、絵本ほど挿絵はいらない…私が求めていた1冊!10編の童話と、年譜、解説付き。挿絵やデザインも好みです。このシリーズ、続くのかな?期待です。銀河鉄道の夜がほしい!2022/10/17
つん
3
名作も時には読もう、ということで。先日岩手を旅行したので、宮沢賢治童話集をチョイス。教科書で読んだなぁ…というものもあり、懐かしい思いに浸りました。のどかで穏やかなお話もあれば、不思議な世界観に包まれたお話もあり、素敵な読書時間となりました。2022/08/09