小川未明童話集 赤いろうそくと人魚・野ばらなど

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小川未明童話集 赤いろうそくと人魚・野ばらなど

  • ISBN:9784418228461

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内容説明

今届けたい「野ばら」、「赤いろうそくと人魚」など小川未明の不朽の名作12話・生誕140年を迎えた、小川未明の不朽の名作12話を収録した童話集。・「赤いろうそくと人魚」「野ばら」「月夜とめがね」「どこかに生きながら」など、時を越えて、弱き者に寄り添う珠玉の作品を集めました。・新潟県上越市に生まれ、雪国の自然や命の儚さを描いた未明童話を、柊有花が大胆で柔らかな構図で、美しく表現。・巻末に、各話の<解説>と、作者と物語の背景を知ることができる<「小川未明」と文学の世界>を写真付きで掲載。・漢字はすべてふりがな付き。・小学生から大人まで、一生のうちに何度でも繰り返し味わえる一冊。「赤いろうそくと人魚」「野ばら」「月夜とめがね」「どこかに生きながら」など、時を越えて、弱き者に寄り添う小川未明の名作12話を収録。新潟県上越市に生まれ、“日本のアンデルセン”と称される小川未明。未明童話が放つ、ロマンとヒューマニズム、雪国の厳しい自然や命の儚さを、柊有花の大胆で柔らかな挿絵でお届けします。巻末には各話の<解説>と<「小川未明」と文学の世界>(写真付き)を掲載。漢字はすべてふりがな付き。小学生から大人まで、繰り返し味わえる一冊です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よこたん

37
“見ると、一列の軍隊でありました。そして馬に乗ってそれを指きするのは、かの青年でありました。その軍隊はきわめて静しゅくで声一つたてません。やがて老人の前を通るときに、青年はもく礼をして、ばらの花をかいだのでありました。” 教科書で習った頃と同じようにばらが匂い、みつばちの羽音が聞こえた気がする。この本は小学校の国語の教科書を思い起こすレイアウトと、白黒のさし絵に懐かしい気持ちになる。収録された12作は、どこか儚げで靄がかかったような雰囲気に包まれて、体温・血圧低めな感じ。「黒い人と赤いそり」にぞわり。 2023/04/11

ルカ

25
12作品収録。小学校低学年でも読めるように、漢字にかながふられ挿絵も多い。 『赤いろうそくと人魚』だけ子供の頃に読んだことがあった。やはり印象に残る作品だった。 どの話も自然界全ての物に心が宿っている。そう思うと慈しみの心が芽生える。 『ガラスまどのコウホネ』『野ばら』も好みの作品だった。2023/03/10

21
「むすめは、手にもっていたろうそくに、せきたてられるので絵をかくことができずに、それをみんな赤くぬってしまいました」小川未明の童話は物哀しい。メリバですらない。お菓子が入ってる箱に描かれた天使が車にひかれ踏みつぶされ捨てられ焼かれても、天使だから痛くも痒くもなく物珍しい地上に飽きれば天に還るだけという「あめチョコ工場の天使」怖かった。隣国から1人ずつ兵士が出され国境の石碑を守る老いた兵士と若い兵士の交流を描いた「野ばら」がラストなのが救いじゃろうか。ノーマンズランドみたいなことにはならなかった。よかった。2023/02/28

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

7
生涯で1200話の童話を創作したという小川未明。その殆どを知らない。今回良いきっかけをいただきました。池袋のジュンク堂の冊子で知ったブックサンタ!紹介されている本。来年は登録しよう! 『 月夜とめがね / 赤いろうそくと人魚 / 黒い人と赤いそり / 山の上の木と雲の話 / ねむい町 / あめチョコの天使 / 月とあざらし / 金魚売り / ガラスまどのコウホネ / 夏の晩方あった話 / どこかに生きながら / 野ばら 』2024/01/04

遠い日

7
12話収録。生涯で約1200編も童話を書いたという小川未明。有名な作品しか知らないままだと気づく。文体も少々レトロであるにせよ、その語り口が胸にしみる。味わい深い童話にひと時心を遊ばせる。2023/03/16

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