西洋事情

個数:1
紙書籍版価格
¥3,300
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

西洋事情

  • ISBN:9784766408775

ファイル: /

内容説明

西洋の先端技術や社会制度など、近代化に必要な情報と知識を、自らの渡米・渡欧体験をもとに、わかりやすく体系的に紹介した、西洋文明入門書。幕末・維新期の日本人に多大な影響を与えた大ベストセラー。

目次

西洋事情 初編(抄)

巻之一 小引
    備考
巻之ニ 亜米利加合衆国(抄)
    史記

西洋事情 外編

巻之一 題言
    人間
    家族
    人生の通義及びその職分
    世の文明開化
    貴賎貧富の別
    世人相励み競う事
    人民の各国に分かるゝことを論ず
    各国交際
    政府の本を論ず
巻之ニ 政府の種類
    国法及び風俗
    政府の職分
巻之三 人民の教育
    経済の総論
    私有の本を論ず
    勤労に別あり功験に異動あるを論ず
    私有を保護する事
    私有の利を保護する事

西洋事情 二編 (抄)

巻之一 例言
    備考
巻之ニ 魯西亜(抄)
    史記
巻之三 仏蘭西(抄)
    史記
巻之四 仏蘭西(抄)
    史記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

3
今ではすっかり内向きの日本人も、かつて旅と読書を通じて自分を見つめ直した時代があった。自己というのは自分では見にくいから他者を鏡とする必要がある。福沢の時代には西洋がその鏡の役割を果した。西洋文化の輸入なんであるが、すでに門閥によって自己実現を阻まれ、封建社会からこぼれ落ちていた福沢のような人物が多くいたことを忘れてはいけない。彼は西洋の自由で平等な社会に日本のあるべき姿を見出し、そこから日本社会批判を展開する足場を見出した。日本にないものを日本語で表現する翻訳という作業自体が、そうした再帰的過程であった2019/10/10

フンフン

0
明治の日本人には、病院や博物館、盲人、聾唖者の教育や社会保障などは、まったく未知のことだった。明治の日本人に新鮮な驚きをもって受けとめられた本書も、今の日本人には旧聞に属することが多い。だが、福沢が自由とわがままとの区別を説くくだりや、人権を保護するとは、その人の才能を十分に開花させることを意味するのであり、単に貧民に金銭を恵むのは、むしろその人を怠惰にして本来の才能をだめにしてしまうことだなどと説いているところは現代人も大いに読まれるべきだろう。2015/01/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/926787
  • ご注意事項

最近チェックした商品