時代小説文庫<br> さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

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時代小説文庫
さくさくかるめいら 居酒屋ぜんや

  • ISBN:9784758441469

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内容説明

林家では、只次郎の姪・お栄の桃の節句を祝うこととなった。故あってあまり会えずにいた祖父・柳井もぜひ宴にと、声をかけられる。孫娘の祝いの席に何か特別な土産をと張り切る柳井だったが、お栄の母である娘からは「贅沢なものは不要」と言われてしまった。困り果て、居酒屋「ぜんや」で女将のお妙に相談を持ちかけると……。一方、お妙の笑顔と料理にぞっこんの只次郎に恋敵が現れる。小さな悩みも大きな悲しみも、まずはお腹を満たしてから。酒と箸が止まらない!ゆったり嗜む傑作人情小説、第四巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

320
シリーズ第4弾!今回は魅力的な料理が出てきましたね。『朧月』に出てくる料理が、とにかく食べたいかな。そして、物語にも新たな登場人物の登場で動きがありましたね。のんびりした只次郞も、こりゃ大変だ~。人間模様も鶯模様?も気になるわ。久しぶりに次回作が早く出ないかなと、気になるシリーズ第4弾でした。2018/03/25

いつでも母さん

181
佐々木がどう足掻くのかと思ったらあっけなく退場させた酒井さん(笑)このもやもやはいつか晴れるのだろうか?今回はお栄の『雛の宴』がよかったなぁ。なんて賢いのでしょう。そして新たな人物・重蔵の登場に只次郎の心は落ち着かない。(頑張れ~)今後どんな絡みがあるのだろう…お妙の作る料理は美味しそうだが、ここだけの話なんとなく私はお妙が苦手かも(小声で…笑)2021/03/31

やま

167
あ、あぁ~、美味しい…。シリーズ4作目 字の大きさは…小。書いていて、つばを飲み込み、ゴクリという音に我ながらビックリする。これは、旨そうだ…。食べたくて堪りません。そんな料理を出すお妙が恋をします。その物語です。「蓮餅の餡かけ」熱した胡麻油の中に、俵形にまとめたタネを沈めてゆく。タネは擂り下ろした蓮根とつなぎを混ぜたものをカリッと揚げると。しゅわしゅわと泡を立てている蓮餅を引き上げ油を切った。黄金色に揚がった蓮餅は、割るとサクッと音がする。とろみのある餡はまだ冷めていないようで、掬い上げると湯気が立った2021/05/10

はにこ

128
只次郎に恋のライバル現れる!お妙がせっかく只次郎を意識し始めたかと思ったのに。正体もはっきりしないし気になる。そしてまた近江屋も何だかちょっと怪しい。佐々木様の一件にケリがついたのに、また何か起こるのか。ルリオには跡継ぎができるかも!早速ヒナを欲しいとねだられているがそっちもどうなるか気になるところ。2020/10/13

Nao Funasoko

127
当初の謎は謎のまま言いえぬ存在感溢れる新キャラ登場。いろんな意味でさらに今後の展開が気になるシリーズ第4弾。「雛の宴」お栄の聡さと幼さのアンバランスさがいかにも年頃の娘風で小気味よい。豆腐も鰹も大好物というほどではないが、ここまで美味しそうに「尽く」されちゃうとじんわり唾がでてくる(笑)。ごちそうさまでした。2018/03/17

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