時代小説文庫<br> ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

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時代小説文庫
ころころ手鞠ずし 居酒屋ぜんや

  • ISBN:9784758441070

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内容説明

居酒屋「ぜんや」の馴染み客・升川屋喜兵衛の嫁・志乃が子を宿して、もう七月。「ぜんや」の女将・お妙は、喜兵衛から近ごろ嫁姑の関係がぎくしゃくしていると聞き、志乃を励ましにいくことになった。心配性の亭主に外出を止められ、姑には嫁いびりをされているとこぼしてしまう志乃だったが、お妙の特製手鞠ずしを食べて盛り上がり……。不安や迷いを抱えている人々も、お妙の心を込めた料理で笑顔になる。丁寧で美味しい料理と共に、人の心の機微を濃やかに描く傑作人情小説第三巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

259
シリーズ3作目!登場人物、特に菱屋のご隠居などの脇役陣がイキイキしてキャラが動き出してきましたね。不穏な空気が流れた今作ですが、只次郎とお妙さんの関係がなんともじれったい(^^;)只次郎、ちょっと恋に臆病すぎるんでないかい(笑)お妙さんも意地が悪い(笑)料理はあいかわらず美味しそう。手鞠ずし、金目鯛の鍋など(o^^o)今作、失敗⁉した料理もでてきたり楽しく読めました。あとは料理のレシピが掲載されれば嬉しいですね(^^)2017/09/29

いつでも母さん

188
食べる楽しみ。作る楽しみ。人の楽しみは様々。お妙は作ったのを喜んで食べているのを見るのが幸せなんだ。ちょいともどかしく感じるお妙だが案外強い女性なのだろうなぁ。お志乃と姑、この先は仲良く上手くいくだろう。手鞠ずしに目も舌も気持ち持ってかれちゃった次第。お重に詰めて桜の下で楽しみたい(願望)佐々木がこの先どう動くのか気になるところ。2021/03/30

やま

182
あ、あぁ~、美味しい。シリーズ3作目 2017.09発行。字の大きさは…小。 大嵐、賽の目、紅葉の手、蒸し蕎麦、煤払いの短編5話。 お妙は、ぜんやで心を込めた料理を出し、客は、心温まる時を過ごします。 「煤払い」のあとに出した。お鍋が良かったです。鍋に、薄味のものから、ひとつずつ具を入れて、出汁と一緒に食べていくと。味が変わっていきます(喜び) 読んでいると、一緒に食べているようになります。美味しく、心温まる、ほっこりした料理が楽しみでなりません。2021/05/05

はにこ

132
又三は残念だったなぁ。佐々木殿の狙いはやはりお妙だったのかなぁ。はっきりしたようなしないような。柳井殿がすっかりぜん屋仲間になっているのが良い。升川屋の嫁姑問題、解決して良かったけど志乃がつんけんしているのも良くないね。お妙と只次郎、茶飲み友達から進展するのかな。お妙の亡夫は本当に事故だったのかな。何かちょっと臭う。2020/10/05

takaC

130
まさかこれでシリーズ完結ってことはなかろうねと時々心配しながら読んだけどそんな心配は無用だった。謎が解けたようでいて実はほとんど進展なしだもんな。2018/01/01

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