時代小説文庫<br> ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

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時代小説文庫
ふんわり穴子天 居酒屋ぜんや

  • ISBN:9784758440608

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内容説明

寛政三年弥生。預かった鶯を美声に育てて生計を立てる、小禄旗本の次男坊・林只次郎は、その鶯たちの師匠役となる鶯・ルリオの後継のことで頭を悩ませていた。そんなある日、只次郎は、満開の桜の下で得意客である大店の主人たちと、一方的に憧れている居酒屋「ぜんや」の別嬪女将・お妙が作った花見弁当を囲み、至福のときを堪能する。しかし、あちこちからお妙に忍びよる男の影が心配で……。桜色の鯛茶漬け、鴨と葱の椀物、精進料理と、彩り豊かな料理が数々登場する傑作人情小説第二巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

263
シリーズ第二弾!只次郎とお妙さんの関係が進まないものの、まずはこの作品は料理でしょう。ホントに江戸時代なの?と思う料理が出てくる出てくる(^^)鴨料理と蛸料理はすごく美味しそう(o^^o)現代でも通用する料理ですので、日本酒を飲みながら食べてみたくなりますね(^^)鶯の後継やら、不穏な動きといった伏線をはってますので、第三弾は、どうなっていくんだろうと思わせ、早く第三弾を読みたくなります(^-^)2017/03/24

やま

197
居酒屋ぜんや2作目 2017.01発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。 花の宴、鮎売り、立葵、翡翠蛸、送り火の5話。 やさしい気遣いの女将が営む居酒屋ぜんやで繰り広げられる美食人情物語です。 工夫を凝らした料理と、真っ白な水芙蓉のように凛として、引き込まれるような美貌の女将に、引きつけられるように居酒屋ぜんやに、今日も小十人番士の旗本の次男・林只次郎をはじめ常連客が集まって来ます。そこで出される料理に、繰り広げられる話に一喜一憂します。🌿続く→2021/02/23

いつでも母さん

177
シリーズ2巻目を今頃読む。すぐに【ぜんや】の空気に浸り、お妙の作る料理が私の摂食中枢を刺激する。解説のルリオの言い分も楽しい。このままGOGO!と行きたい。2021/03/29

はにこ

132
お妙の料理を食べてうまぁいって言いたい。鴨料理、良いなー。蛸も!又三はいったい何処へ何故消えたのかな。駄染めの件も気になるし。新たにアクの強い柳井殿も登場。お妙を思う、只次郎も気が休まらないね。ルリオの後継鳥は現れるかな。次も楽しみ。2020/09/24

藤枝梅安

123
シリーズ2作目。美味しそうな野菜と魚の料理の描写。まずはそれを楽しむ。そして、林只次郎の父と兄が属している「武士の世界」の難しさや虚栄を垣間見る。「居酒屋ぜんや」のお妙が亡き夫に対する思いと、夫の姉・お勝のお妙に対する思いを感じ取る。只次郎の姪・お栄、俵屋の熊吉など、子供たちののびのびとした生活を見、この子たちに将来待ち受けているであろう苦難を慮る。お妙を再婚に導こうとする人たち。只次郎の婿入り先を探そうとする人々。美味しそうな料理を楽しむ裏には、様々な思惑と策略が蠢いている。その不気味さも受け入れたい。2017/03/16

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