講談社学術文庫<br> 中国の歴史10 ラストエンペラーと近代中国 清末 中華民国

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講談社学術文庫
中国の歴史10 ラストエンペラーと近代中国 清末 中華民国

  • 著者名:菊池秀明【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 講談社(2021/04発売)
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  • ISBN:9784065230947

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内容説明

学術文庫版「中国の歴史・全12巻」の第10巻は、アヘン戦争後の19世紀半ばから、日中戦争がはじまる直前の1936年「西安事変」にいたるまでの中国近代史。二度のアヘン戦争で叩きのめされ、日清戦争の敗北によって亡国の危機にさらされた清朝末期。本書では、この時代を「中国史上初めて南の辺境から吹いた新しい時代の風」という視点でとらえ、「中華再生」の苦難のドラマを描く。
太平天国の蜂起に始まり、辛亥革命、国民革命、そして中国共産党の長征に至る革命運動は、いずれも南の大地から北に向かって展開した。この北伐に情熱を傾けた洪秀全、孫文、蒋介石、そして新時代の種をまいた毛沢東らの政治運動はどのように展開したのか。運動を支えた日本人の存在にも光をあてる。
また、辛亥革命によって退位した大清帝国の皇帝、宣統帝溥儀は、退位後、関東軍によって満洲国皇帝に祭り上げられ、日本の敗北とともに亡命・抑留生活を余儀なくされる。ラストエンペラー溥儀の数奇な運命と、激動する世界情勢に翻弄されつつみずからの手で運命を切り開き、近代中国を築いてきた人々の歴史。現在の日中問題のすべては、ここから始まる。〔原本:2005年9月、講談社刊〕

目次
序章 南からの風――辺境からの中華再生の試み
第一章 「南からの風」吹く――太平天国運動と列強
第二章 ゆらぐ中華の世界――洋務運動と日清戦争
第三章 ナショナリズムの誕生――戊戌変法と義和団
第四章 清帝国のたそがれ――ラストエンペラーと辛亥革命
第五章 「民の国」の試練――袁世凱政権と日本
第六章 若者たちの季節――五・四運動とマスクス主義
第七章 革命いまだ成らず――第一次国共合作と北伐
第八章 内憂と外患のなかで――南京国民政府と満州事変
第九章 抗日の長城を築かん――満洲国と長征・西安事変
第一〇章 辺境の街と人々――香港・台湾そして上海

学術文庫版のあとがき
主要人物略伝
歴史キーワード解説
参考文献
年表
索引

目次

序章 南からの風――辺境からの中華再生の試み
第一章 「南からの風」吹く――太平天国運動と列強
第二章 ゆらぐ中華の世界――洋務運動と日清戦争
第三章 ナショナリズムの誕生――戊戌変法と義和団
第四章 清帝国のたそがれ――ラストエンペラーと辛亥革命
第五章 「民の国」の試練――袁世凱政権と日本
第六章 若者たちの季節――五・四運動とマスクス主義
第七章 革命いまだ成らず――第一次国共合作と北伐
第八章 内憂と外患のなかで――南京国民政府と満州事変
第九章 抗日の長城を築かん――満洲国と長征・西安事変
第一〇章 辺境の街と人々――香港・台湾そして上海
学術文庫版のあとがき
主要人物略伝
歴史キーワード解説
参考文献
年表
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoichi

20
子供の頃の昭和史本には「三光作戦」というデマが普通に書かれていたが今時共産党ぐらいしか使わなくなったこの言葉が本書には日本軍の蛮行として語られる。本書の時代の日本政府の対支那政策や日本陸軍の行動を肯定するつもりはないが、清末から中華民国の成立・混乱期を読みたいのであって著者のイデオロギーや政治的主張や思惑に興味ない。残念な一冊。2022/12/12

ジュン

9
夏目漱石が悩み、堀田善衛が呆れかえった日本の近代とは何かと考えてきたが、隣の国も凄惨で声がでない。「近代(modern)」については発展というイメージが日本には多少あるが、中国の「近代(ジンダイ)」には屈辱と地獄しかない。「…異文化としての充分な認識を欠いたまま中国社会のある部分を理想化し、その夢が破れた時に中国そのものに拒絶反応を示してしまう、近代日本の知識人に共通する問題点があったと言えるだろう」(p278)。しかし、再生の風は南から吹いたのだ。2022/02/21

さとうしん

9
太平天国から西安事変まで。軍事優先、独裁体制、党国体制など、現代中国の政治、政府のあり方として問題視される要素が、共産党政府独自の問題というよりも、孫文、蔣介石の姿勢を継承したものであるという歴史的背景、歴史的展開を随所で示している。なお、本書のタイトルにもなっているラストンペラーよりは魯迅の方が印象が強いし、本書においては重要な役割を果たしている。2021/04/19

とむぐりーん

2
中国人の登場人物の数が多く、また魯迅や孫文、蒋介石などの物語も詳しく散りばめられている。清国から中華民国への展開には、日本も大きく関与しており、時系列的にどういうことが起きたか、概要を理解するには、あまりにも事実が多く発生しており、全容の把握は 別途、必要な文献の併読が必要だと思う。2023/10/07

Kazuya Nakagawa

2
張学良の株が上がった。こんな人だとは知らなかった。しかし、まぁ日本のクソっぷりには辟易する。クソなだけではなく阿呆でもある。イギリスはクソやけどアホではなかったと思うな。2022/07/17

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