講談社学術文庫<br> 中国の歴史3 ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国

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講談社学術文庫
中国の歴史3 ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国

  • 著者名:鶴間和幸【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 講談社(2020/11発売)
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  • ISBN:9784065215678

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内容説明

講談社創業100周年企画「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版。第2回配本となる第3巻は、最初の中華帝国といえる秦の始皇帝から前漢・後漢までを扱う。
戦国七雄のうち最も西方に位置する秦が初めて中国を統一、始皇帝が誕生したのは前221年。しかしわずか15年で農民反乱と楚漢の抗争を経て滅亡、劉邦の漢が成立する。新を挟み前漢と後漢の劉氏24代の漢帝国は440年も続く。なぜ始皇帝は乱世の中国統一を実現できたのか、また漢帝国の長期支配を可能にしたのは何か。謎に満ちた古代中国の実像に『史記』『漢書』などの史書と新発見の兵馬俑や大量の竹簡文書、出土資料の解読から肉迫する。項羽と劉邦の対決、民衆蜂起、宦官・官僚・外戚の権力闘争など英雄と梟雄、人々が躍動する歴史の内幕を生き生きと描く力作。〔原本:2004年、講談社刊〕

目次

はじめに『史記』『漢書』を超えて
第1章 ファーストエンペラーの誕生
第2章 皇帝制の成立
第3章 秦楚漢の三国志
第4章 劉氏王朝の誕生
第5章 武帝の時代1 司馬遷の生きた時代
第6章 武帝の時代2 領土拡大
第7章 後宮の窓から見た帝国の行方
第8章 民衆の世紀
第9章 自然災害と内乱の世紀
おわりに―秦漢440年のファーストエンペラーたち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

64
全12巻の3巻目 読んでも読んでも終わらない感あるけど、興味深い。良書です。 考古学上の新発見は続々なので、どんどん変わっていく部分もある。 紀元前後のことなのに、庶民の生活まで文書で分かってしまう中国てすごい。 天災に蝗があるのが・・(でも、これも戦乱の荒廃が関係するらしい)2024/03/06

さとうしん

21
良くも悪くも尖った構成・内容のものが多いこのシリーズの中にあってオーソドックスな作り。原著出版から15年、その後も色々新発見や研究の進展があり、かつ本文には増補がないが、元々踏み込んだ記述がそれほどないこともあり、意外と今でも通用するなという印象。シリーズの中では安心して人に薦められるもののひとつ。2020/11/13

崩紫サロメ

15
単行本既読。睡虎地秦簡や里耶秦簡など、『史記』『漢書』などには記されていない出土資料を用いつつ、通史として読めるバランスのよい書(出土資料の話は同著者『ある地方官吏の生涯』が面白い)。中国版は電子版で読むことができるが、なかなか手に取る機会のない台湾版の「歴史の情境」というキーワードが紹介されていた点も文庫版で読み直して良かったと思う。2023/10/24

nagoyan

14
優。何しろ大部。本書では「近年」の考古学の成果が取り入れられ、文献資料からだけでは明らかでなかった秦漢帝国の社会の実情が具体的に描かれる。地方官(吏)たちの残した多量の文書から、帝国の政策から地域社会の日常までが明らかになる。それにしても、この文書行政の徹底ぶり。重要文書を廃棄したとしても重大な落ち度となることのない今日のどこかの国と比較するまでもなく、この国の文明は凄いの一言。2020/12/13

Tomoichi

12
ちょっとイメージしていたものとは違ったけれど、最新発掘資料でUpdateしてくれるのでますます中国古代史が面白くなってくる。個人的には旧シリーズの西嶋定生の「秦漢帝国」の方が面白かったかな。2021/12/04

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