講談社学術文庫<br> 中国の歴史7 中国思想と宗教の奔流 宋朝

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講談社学術文庫
中国の歴史7 中国思想と宗教の奔流 宋朝

  • 著者名:小島毅【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 講談社(2021/01発売)
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  • ISBN:9784065221433

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内容説明

講談社創業100周年企画「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版、第4回配本。この巻では、唐宋変革期から南宋滅亡までを政治史を概観するとともに、思想文化に焦点を合わせて宋代中国を考察する。著者によれば、中国四千年の歴史のなかで、日本人にもっともなじみやすいのは宋代であり、日本の生活習慣や伝統文化の奥底に「宋」は居着いているという。
大唐帝国を揺るがせた安史の乱から200年、五代乱離のあとを承けて宋朝が建てられた。太宗の下、中央集権的官僚国家が確立、科挙制度の改革により広範な階層から科挙官僚が輩出した。文治主義をとったことの功罪はいかなるものだったか。
なかでも、朱子学の公認は宋という王朝を象徴する出来事だったが、それはどのような背景、環境から生まれ、受容されていったのか。その過程と、そこに関わる士大夫たちの精神について詳述する。
北方の異民族王朝に対し絶えず軍事的劣勢にありながらも、後世まで規範となる政治・社会・経済システムを作り上げた宋朝は、文化の華がひときわ咲き誇った時代だった。宋代に起源をもつ文化の新潮流、陶磁、喫茶、書画、文学などにも目を向け、宋代像を描き出す。〔原本:2005年7月、講談社刊〕

目次

はじめに
第一章 宋朝の誕生
第二章 宮廷の運営
第三章 動乱の世紀
第四章 江南の安定
第五章 宗教の土着化
第六章 士大夫の精神
第七章 技術の革新
第八章 文化の新潮流
第九章 庶民の生活
第一〇章 中華の誇り
おわりに
学術文庫版あとがき
主要人物略伝
歴史キーワード解説
参考文献
年表
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

110
面白い。書き方が今風でww 岳飛伝、水滸伝、射鵰英雄伝、なんぞの舞台の時代だし。魅力たっぷり。宋いいわあ 全12巻の72024/09/10

coolflat

17
51頁。南唐親征に先立ち、柴栄が実施したのが仏教弾圧政策である。いわゆる三武一宗の法難(北魏太武帝、北周武帝、唐武宗、そして後周世宗による仏教弾圧)の最後のものであった。しかしこれは教義としての仏教を邪教視したというのではなく、経済的に力を持つ仏教教団を整理し、その財力を国家に吸収しようとしたものであった。世俗権力によって宗教の力を封じ込めようとしたあたり、わが日本の織田信長に似ている。柴栄は信長、その部下として頭角を現した後継者趙匡胤は豊臣秀吉、天下統一を実現した弟の趙匡義が徳川家康というわけだ。2024/11/03

Tomoichi

17
やっと宋朝までやってきた。もう今までのようなダイナミックな殺戮もなく、北宋は支那的嘘で自滅し、南宋へ中華は移る。その中で朱子学が生まれる。このあたりは政治的背景も含め詳細に語られている。また仏教も天台や密教から禅仏教に映り日本の仏教にも影響を与える。内容は面白かったけど、筆者があまり好きになれないまま読了。現在の中国につながる宋朝まで来たしこのシリーズは小休止。2022/06/04

さとうしん

13
通史とともに思想史・文化史の部分に多くの紙幅を割き、中国にとって、あるいは日本にとって宋とはどういう存在かを描き出す。士大夫の振る舞いや考え方に対しては皮肉も織り交ぜられているが、文化面全般に対してはリスペクトされている。著者の専門である思想・宗教とともに、第七章・第八章で分野ごとの文化の発展や様相についてまとめられているのがよい。2021/01/16

tokumei17794691

6
・政治・戦争よりも、宋代の思想・文化・技術・生活に重点が置かれた本。・中国史中「日本人にもっともなじみやすいのは宋代」との主張には納得。それ故に、次の点が論ぜられてなく、不満。滅んだ後も、日本人は中国(ないし外国)を「唐」と呼び続けているのは、なぜか? なぜ「宋」にならなかったのか? 現代日本人にとって唐・三国時代と比べて、宋の認知度・人気度が低いのは? なぜ宋に日本人は魅せられたのか? 日本文化は宋のパクリか否か? ・西洋崇拝反対論者は、特定の地域・時代を崇拝せず、「中立な史観」を提示できているのか? 2022/03/03

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