時代小説文庫<br> 史記 武帝紀(五)

個数:1
紙書籍版価格 ¥660
  • Kinoppy

時代小説文庫
史記 武帝紀(五)

  • ISBN:9784758437899

ファイル: /

内容説明

前漢の中国。大きな戦果をあげてきた大将軍・衛青を喪った漢軍は、新たな巣于の下で勢いに乗る匈奴に反攻を許す。今や匈奴軍の要となった頭屠の活躍により、漢の主力部隊である李広利軍三万はあえなく潰走した。一方、わずか五千の歩兵を率いて匈奴の精鋭部隊が待つ地に向かい、善戦する李陵。匈奴の地で囚われの身となり、独り北辺の地に生きる蘇武。そして司馬遷は、悲憤を越え、時代に流されようとする運命を冷徹な筆でつづり続ける――。北方版『史記』、慟哭の第五巻。(解説・吉野仁)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

331
見所いっぱいの五巻。先のない戦に挑み、降伏し、狐鹿姑や頭屠との絆、そして帝が降した族滅という決断に、心が引き裂かれ、匈奴の将軍として生きる道を選んだ李陵。腐に処されて俄然不気味になった司馬遷。ここに来て、ゆくゆく物語を締め括っていくのであろう者たちが、切々と描かれる。しかし、その二名を凌駕する勢いで、蘇武の、北の地での暮らしが圧巻。ここまで大きな存在になってくるとは。蘇武と李陵の再会が楽しみすぎる。帝はマイペースに狂乱のピークに達しているが、たまに見せる鋭さが恐ろしい。後二巻、どういう纏まり方をするのか。2018/11/19

ehirano1

96
#側近が帝を暗愚にする。#帝は天になろうとする。#忠義は帝のためではなく自分のため。#自らの名誉を守るのは、弁明ではなく、何を成したか。#正論は時として理不尽。#司馬遷、言葉を選ばなかったが故についに・・・そして千年を生き残る書が誕生。#蘇武、極寒の地を生き抜き、一匹の狼を相棒にする。#空が割れるほどの寒さとは?#記録ではなく記述。#忘れたと思い定めるのは、忘れられないということである。これが弱さかもしれない。2019/02/02

レアル

81
劉徹によって其々の試練を与えられた3名。そして「生きるとは」「死ぬとは」という問い。そして司馬遷の生き方が印象的だった。物語の行き先を知っていても、つい好奇心で夢中になって読んでしまう。。男たちの生き方がかっこ良い!2014/04/11

優希

63
李陵、蘇武、司馬遷が物語の中心人物に据えられていきます。それぞれが置かれた場所で生き方を決めていきながらも運命の歯車に飲み込まれるように感じました。劉徹はどんどん暴君と化していきますね。ただ、劉徹が独裁力をつけたというより、周囲によりその権力の絶対性を強めて行ったのだと思います。蘇武の生きるか死ぬかの瀬戸際での越冬の力に圧倒されました。様々な場所で見せる生き様はどんどん佳境に入ってきたようです。2015/02/10

シュラフ

41
匈奴の地に留め置かれることとなった李陵と蘇武のふたり。竹馬の友だったふたりが、別々といえども匈奴に地に暮らすこととなったというのはなんたる偶然か。匈奴の捕虜となった李陵が、その寝返りを疑われて一族死刑となったため、匈奴についたというのは中島敦の『李陵』にも書かれている。一方、不運にも北方に追いやられてしまった蘇武のサバイバルには引きつけられる。長安の都ぐらしをしてきた人間でも生きるためにはここまでたくましくなれるものなのか。生きるためには動物を殺して、その生肉を喰らうなんて、わたしには自信がない。2017/05/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7856619

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。