内容説明
またひとり、幕臣が斬られた。これで三人目、いずれも右手首を落とされていたという。大奥改修の入札に絡んだ殺しと睨む同心の八尾半四郎は材木問屋の用心棒を疑うが、その名を耳にした浅間三左衛門は凍りついた。弓削冬馬――かつてやむなく手に掛けた朋友の弟だったのだ。初めての我が子の誕生を前に、己を仇と狙う冬馬と対峙する覚悟を決めた三左衛門。もつれた過去の糸をほどくことはできるのか。落涙必至の傑作新装版、第七弾!
感想・レビュー
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やま
89
照れ降れ長屋風聞帖7作目「新装版」2020.07発行。字の大きさは…中。地獄で仏、炭団坂、鮫屋の女房、仇だ桜の短編4話。富田流小太刀の遣いて浅間三左衛門は、十分一屋(仲人業)のおまつの「ひも」として気楽な浪人暮らしをしながら、係わる人たちの相談事に人情小太刀を振います。 三左衛門は、藩主を守るために無二の朋輩・弓削琢馬を斬った事に嫌気がさして七日市藩を出奔した。その弟・弓削冬馬を町中で見かけた。冬馬は、三左衛門を兄の仇と狙って、それを支えに生きてきている。三左衛門は、冬馬を探して決着を付けようとするが…。2020/10/30
onakagayowayowa
0
お腹の赤ちゃんの心臓の音を聴いて 、涙ぐむトコがすごく良かった…。おまつさん、無事に赤ちゃんを産んで下さい〜‼2024/02/10