内容説明
花魁に狂う若侍がかつて人を殺めた“あやめ河岸”で、首を捻られた骸があがった。屍骸の主は御用達の魚問屋、鯉屋太郎次。浅間三左衛門の投句仲間である八丁堀同心、八尾半四郎は隠密の雪乃から名妓小紫の起請文が入った遺品の財布を渡される。だが、肝心の宛名は太郎次ではなく岩蔵――痴情の縺れを隠れ蓑に蠢く悪を嗅ぎつけた半四郎に、「あの男」が助っ人に参上する。人情小太刀が江戸を救う!! 話題の新装版、第五弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
85
照れ降れ長屋風聞帖5作目「新装版」 2020.03発行。字の大きさは…中。 松葉時雨、あやめ河岸、ひょうたん、片蔭の4話。 富田流小太刀の遣いて浅間三左衛門は、十分一屋(仲人業)のおまつの「ひも」として気楽な浪人暮らしをしながら、係わる人たちの相談事に人情小太刀を振います。 このシリーズを第1巻から読んできて良かったと思います。途中の第5巻から読んで、途中で止めましたが。最初から読むと主人公・浅間三左衛門が醸し出す笑い、柔らかさ、ほがらかさが解ってくるとほのぼのとした良さを感じます。2020/07/29
とし
72
照れ降れ長屋風聞帖「あやめ河岸」5巻。三左衛門さんとおまつさんそれに、おまつ連れ子おすずとも何となくぎくしゃく感が無くなりましたね。2020/04/23
onakagayowayowa
0
おすずちゃんの回が、ハラハラしてしまい飛び飛びで読んでしまいました…。同心さん達のこれからも気になる…2024/01/07