内容説明
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総理の座に居座る大平正芳に、三木武夫、福田赳夫、中曽根康弘ら反主流派は、ますます態度を硬化させた。権力争いに奔走する政治家たち、機能停止に瀕する国会。「40日抗争」の決着は衆参両院の決選投票に。昭和55年(1980)5月、政権維持が精一杯の第2次大平内閣に社会党が内閣不信任案を提出、造反した三木、福田各派の欠席で可決される。大平は解散を決断、事実上の自民党分裂のなか、史上初の衆参同日選挙に突入した。傑作戦後日本史第8弾!
解説:玉木雄一郎(国民民主党代表)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
4
一度権力の座についたら、人はこうも傲慢になるのか。大平も政治家としてスタートを切った時の初心はあったはずだが、福田の後を継いでからはもはやその痕跡も残らず、国民の姿など視界の隅にも入っていないことがありあり。それをいうなら、田中以降は(良かれ悪しかれ)日本をどう変えたいのかのヴィジョンは感じられず、安保闘争以降は目立った国民運動が下火になったからか、ひたすら自民党の中の権力闘争ばかりが目に付く。近代国家のかけらも感じられない。2021/12/12
ちゃーりー
4
鈴木善幸あたりからは、小学生なので覚えていますが、その前まではさっぱり...。とはいえ、「郷土の名士だ」と、両親が褒めたたえていた記憶がわずかに残っています。それにしても、竹の子族が、原宿のブティック「竹の子」が由来、とは知りませんでした。コロナ禍、今でも、お店は頑張って経営されていらっしゃるのでしょうか...。2021/05/19
Mr.deep
1
ここまでやってよく自民党空中分解しなかったなあとしみじみ。とりあえず作者が安倍晋太郎嫌いなのはよく伝わってきた2021/03/08
アスワンハイダム
0
権力に拘泥し続ける大平正芳の見苦しさで丸々一冊。そして亡くなる場面になる前に誌面が尽きるというまさかの構成の第8巻。2020/10/03