内容説明
「君」にさよならを。
6月の進路相談会で顔を合わせて以来、俺と明日姉は学校でも会うようになった。
まるでデートのように出かけることも増え、俺は嬉しい反面……どこか切なさにも似た感情を抱えていた。
それがひどく身勝手なものだということも理解しながら。
明日姉は、東京にいく。物語を「編む」人になるために。
俺は、笑顔でこの人を送り出せるだろうか――。
大人気“リア充側”青春ラブコメ、第3幕。
遠い夏の日。君とまた会えますように。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海月
81
隙間時間にコツコツと電子書籍で読んでます。 今回はほぼ朔と明日姉の話。明日姉推しなら神回でしょうか?自分的にはチーム千歳のやり取りが好きなのでちょっと物足りなかったですが夫婦漫才チックな構成できちんとラムネ瓶のお約束は盛り込まれています。巻末に付録的な2巻から3巻のエピソードも入っていだので評価下がらずに済んだかな(笑)それくらい今回は明日姉の話満載でした。 サブスクのポイントでコツコツ買ってるのですが最近映画見ないのでポイントが貯まる貯まる…。消化しなければ!2023/01/23
如水
61
-「例えば二人が同級生で、例えば普通に入学式で出会っていたりしたら、明日風は俺なんかに興味を示さなかったかもしれない」「きっと、朔もね」- 本巻は前巻迄とガラッと雰囲気が変わり、『淡い恋の物語』。明日(風)姉の進路先を中心に明日姉が、朔が抱いた感情は恋慕なのか敬愛なのか?他、朔のアイデンティティーの核心に触れたり、『リア充爆発しろ!!』の内容は多々有ったけれども💦それでも羨ましさより切なさが勝る御話しでした。「君」にさよならを…物語に触れている人ならば別解釈も是非して欲しい、そんな1冊です。2021/06/13
よっち
51
高校での進路相談会をきっかけに少しずつ関係が変わってゆく朔と明日姉。そんな中、明日姉の進路を巡る逡巡を知る第三弾。大学進学を目指す田舎の高校生なら誰もが直面する問題にままならなさも痛感しつつ、時にはできたヒロインたちに励まされながら、明日姉のために自分のできることを精一杯やろうとする朔の奔走がカッコ良かったです。これまでのどこかふわふわした印象を覆す強烈なインパクトを残してみせた明日姉の正ヒロイン感っぷりは圧巻で、心揺さぶられるものがありましたが、二人が切ない決意を乗り越える未来を期待したいところですね。2020/04/18
ツバサ
41
1巻からミステリアスな存在だった明日風さんの話。誰よりも大人びた彼女だから見せられなかった隙を朔が埋めていたんだな。現実と向き合い、夢を追う姿には惹かれるものがありました。明日風と朔の繋がりがなんか羨ましいなと思ったり。2020/04/19
鳳梨
34
3巻はずっと明日姉のターン。これまで謎めいていた明日風先輩について色々と明らかになるお話。千歳との関係性とか完全にメインヒロインでは?ヒロイン的には悠月が好きだけど、今回は別格だった。面白かった。
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