集英社オレンジ文庫<br> 京都伏見は水神さまのいたはるところ ゆれる想いに桃源郷の月は満ちて

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集英社オレンジ文庫
京都伏見は水神さまのいたはるところ ゆれる想いに桃源郷の月は満ちて

  • ISBN:9784086803007

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内容説明

造り酒屋の跡取りで幼馴染の拓己と水神の化身シロに世話を焼かれつつも、しっかりしなくちゃと奮闘中の女子高生のひろ。神社の宮司を務める祖母の手伝いも、少しずつできるようになってきた。そんなひろも、遂に自分の気持ちに気づき始めて…。京都が錦色に輝き満月が美しい季節、あやかしの恋模様も騒がしく…。ほっこりじんわり、やさしさあふれる3つの秋物語。【目次】一 野分けの後に/二 月見うさぎの探しもの/三 桃源郷の終わり

目次

一 野分けの後に
二 月見うさぎの探しもの
三 桃源郷の終わり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

61
京都の育む美しい景色、流麗な四季に囲まれ、ひろは成長していく。その過程で、否応なしに気づいてしまう自身の本心。この想いは、通じるのだろうか。拓己の迷いを知っている読者側は何とももどかしい。2020/02/01

ありす

37
だいぶ成長したひろが微笑ましい。初見の人にも緊張しながらも普通に接することができるようになってきた。自分と同じように"見えてしまう"少女と金魚、茶道部の先輩とうさぎ、桃源郷の庭と今様歌。花薄の登場で話がだいぶ面白くなってきた。前巻から忙しくしていたはな江もこれで落ち着くかな。そしてとうとう認めた拓己。認めたら認めたで大変ね。そしてひろもやっと自分の気持ちに気付き。こうやって人は成長していくんだなぁと思った。次巻が楽しみで仕方ない。【シリーズ4作目】2020/10/29

よっち

36
祖母の仕事である水にまつわる相談事も少しずつ手伝えるようになってきたひろ。美しい秋の訪れがひろや拓己たちの心境に変化をもたらしてゆく第四弾。大きな台風が通過した後の秋のある日に出会った少女の悩み、高校の文化祭で老舗和菓子屋の跡取りの先輩に作ってもらった干物菓子、そして『清花蔵』から奪われた神酒と祖母の怪我。それぞれのエピソードはシロを巡る因縁で繋がって、これもまた変化の兆しなのかなと感じましたけど、ようやく想いを自覚したひろと拓己の関係もまた、相手の気持ちを知らないがゆえにもどかしいことになりそうですね。2020/02/09

まるぼろ

32
今巻はシロの過去にも纏わる、貴船と伏見での出来事に関するお話、そしてひろやシロにもそれぞれ大きな心の変化が描かれるお話です。前半は奈々ちゃんや真崎先輩の様な親子に纏わるお話が続いたのでそういったお話が続くのかなと思いきや、花薄が姿を現してからは大きく物語が進んだなという印象を受けました。そしてその花薄を通してシロの心の広がりやひろが見ないふりをしていた心の部分を自覚した所やひろ自身も強くなっていった部分が見て取れたのはとても良かったなと。そんなひろと拓己のこれからも含めて次巻もまた楽しみです。2021/02/09

ひさか

19
2020年1月集英社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ4作目。野分けの後に、月見うさぎの探しもの、桃源郷の終わり、の3つの連作短編。不思議な声が聴こえるひろの事件解決が面白い。ひろ、拓己、シロそれぞれの成長も楽しく、次巻が楽しみになります。シロが、呼ばれていたという指月という名が味わい深いです。2021/02/23

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