内容説明
拓己は大学卒業後、実家の酒蔵を継がずに、就職のため東京に行くということが決まってしまった。そしてひろは祖母の神社を継ぐという自分の夢に近づくべく、京都の大学に進学することを決める。ずっと一緒だった水の神様の化身、シロとの関係性にも変化の時が訪れ、桜舞う春には大好きな拓己との別れが迫る…! 京都伏見のほっこりじんわり、あやかし物語、涙のクライマックスへ…!
目次
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
45
大学卒業後、実家の酒蔵を継がずに就職するため東京に行くことを決めた拓己。そしてひろは祖母の神社を継ぐために京都の大学に進学することを決める第六弾。京都にやってきた母と進路の相談で衝突するひろ。そしてずっと一緒だった水の神様の化身シロとの関係性にも変化の時が訪れ、大好きな拓己との別れが迫る春。母やシロとはきちんと向き合った一方で、傍から見たらどう見ても両片想い状態なのがバレバレなひろと拓己の関係は、相変わらずお互い煮えきらない感じで苦笑いでしたけど、あれはあれでまた二人らしい結末だったのかもしれないですね。2021/03/05
よっしー
25
遂にひろが卒業、そして拓巳が東京に就職する事が決まりました。ひろの進学先も親ときちんと向き合った上での決定となり、安心しました。そこ二人の変化を受け、必要なくなったと判断したシロでしたが、最終的には良い方向に纏まって安心しました。にし、…お互いに恋心を温め続けた4年間…のんびりしすぎでは?と思ってしまいますが、二人らしいラストでもありますね。この後はどんなお話が待っているのか、楽しみです。2024/01/24
ひさか
24
2021年1月講談社オレンジ文庫刊。書き下ろし。シリーズ6作目。花傘の夢は踊る、山茶花の約束、綺羅星の心、の3つの連作短編。伏見の地に蘇る巨椋池の蓮が伏見に広がる様子がスペクタクルでした。ひろが定めた自らの道ヘと進むがんばりで、全てが調和したように終わるラストが良かったです。ひろと拓己と指月の活躍が、また読めるといいなあと思います。2021/02/23
あっこっこ
16
この作品のおかげで、なんのなく道端で咲いている花の名が気になって調べることが増えたなぁ…息を吸うように自然を愛でるられるような生活をしたい…2021/09/05
はるき
14
い~い感じに決着してくれました。純粋なヒロインが最後まで可愛かった。2021/04/15