角川文庫<br> 地獄くらやみ花もなき 肆 百鬼疾る夜行列車

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角川文庫
地獄くらやみ花もなき 肆 百鬼疾る夜行列車

  • 著者名:路生よる【著者】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • KADOKAWA(2020/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041087572

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内容説明

〈地獄代行業〉の皓と助手・青児のもとへ、宿敵である荊から果たし状が届く。地獄の王座争いに終止符を打つため、2人は決闘の舞台となる寝台列車〈青い幻燈号〉へ。豪華な車内で待っていたのは、6人の乗客たち。発車後すぐに、ひとりが密室で姿を消し、ひとり、またひとりと殺されて――乗客にまぎれた処刑人は誰か? 探偵役・皓vs.黒幕・荊、一夜限りの推理勝負が始まる! 美少年探偵とペット扱い助手の事件簿、第4弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

58
オリエント急行殺人事件?銀河鉄道の夜?謎の列車に招待された皓と青児。六人の乗客はそれぞれ業を背負っていて。魔王後継者の皓と、人間の業が妖怪に可視化して見える青児のコンビ、罠と判っていて凛堂荊の挑戦を受けたが・・・。それぞれの業が結構悲しい(あっさり流された人々もいたが)。荊と棘の兄弟の絆と秘密も語り明かされたが、意外と人間らしい、互いを思い遣る関係性の暖かさ。不器用な兄弟なんだよな、結局。そしてエンディング、続編も可能性が出てきたようで、期待しよう。オリエント急行で始まり、銀河鉄道で終わる物語だった。2020/01/27

坂城 弥生

57
「石もて悪を打とうとする性根はそもそも善にない。悪をも上回る悪だ。」この言葉が一番印象的だった。そして、今作で1部終了かな?次巻から新しい一歩。ますます楽しみです。2021/01/11

カナン

52
シリーズ第一章完結。青い幻燈号と名付けられた最終決戦の舞台は、百鬼犇めく地獄行きの列車であり、生きるという選択肢だけが無い最期の夜を走る銀河鉄道でもありました。許すも許さないも裁きも罪も罰も全て人が望むのなら、怖ろしいのは鬼でも隠でもなく人以外の何者でもない。百花の笑みを浮かべる皓は、百禍の王でありながら誰よりも高潔な白牡丹でした。荊はもっと狂気に満ちてていいのよと思いつつ、棘との面倒くさ可愛いことになってる兄弟関係の今後が楽しみ。青児も結構成長しましたし、二章では皓と主従関係程度に格上げしてたらいいな。2020/02/07

はつばあば

49
3巻読了から時間がたち過ぎた(◞‸◟)。さりとて再読する元気もない。人が人として生きて行く上でなんらかの業や悪にも手を出す事もある。善人ばかりではこの世はなりたたん。地獄の閻魔さんも「ぬらりひょん」が一番合ってるんやないやろか。若いうちの正義感も微笑ましいが、ある程度年齢を喰ったら適当さって大事やと思います。晧少年と青児が百年の歳月を過ごしていったら立派に閻魔さんの跡を継げるかも2023/01/14

momi

48
クルーズ・トレインで6匹の化け物との死を賭けたゲームの始まり!!百鬼夜行…妖怪好きならよく知ってる妖怪たちの大競演! 選ばれた乗客が1人また1人といなくなる…。残るのはだぁ〜れ!?最終決戦です!! ラストにふさわしく最後はあの大妖怪まで出てきて…。ラストもいい感じの終わり方で楽しめたシリーズでした!このシリーズこれで終わってしまうけれど続編がでるそうです!2人のその後を…幸せに過ごしている姿を知りたい…。楽しみに待ってます! 2020/01/30

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