角川文庫<br> 地獄くらやみ花もなき 陸 黒猫の鳴く獄舎

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角川文庫
地獄くらやみ花もなき 陸 黒猫の鳴く獄舎

  • 著者名:路生よる【著者】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • KADOKAWA(2021/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041111598

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内容説明

「黒猫が生き返った」という不可解なメモを遺し、ある小説家が死を遂げた。〈地獄代行業〉の西條皓と助手の青児は、真相を調査するために彼の館へ。かつて病院だった不気味な館には、小説家の親族と凛堂兄弟が待っていた。宿敵との不本意な合同捜査と、確執を抱えた親族たち。張り詰めた空気のまま迎えた夜、獣に喰い殺された死体が立て続けに見つかり――。闇に紛れて牙を剥く「黒猫」の正体は? 美少年探偵の妖怪事件簿、第6弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

69
冒頭、霧に沈む湖沼地帯の陰鬱な風景がとても印象的。孤立した廃学園で起きる相続を巡る連続殺人。青児くんの「ですよね~」に和みつつ、誰にも好感を持てない相続人たちの殺しあいを読み進めていくと・・・壮大な次巻へのプロローグだったか。2022/01/10

はつばあば

61
巷では僅かな遺産で揉めるのが多いと聞くが、莫大な遺産なら分ければいいのにねぇ。持って死ねないよ。しかも殺されてやなんて(◞‸◟)。恨みつらみは末代まで続くのかねぇ。そんなおどろおどろしい中で青児の呟きに笑ってしまうのは不謹慎でしょうか。又なんやかやとある双子の凜堂兄弟、二人共お互いが大好きなんだってよくわかりましたよ(^^♪。皓少年と青児も互いを補う関係となって百年という時空を過ごして行くのでしょうか。閻魔さんて人使い荒らそうだし、篁さんも成仏しそうにありませんね。(◞‸◟)2023/01/16

よっち

46
「黒猫が生き返った」という不可解なメモを遺し死を遂げたある小説家。〈地獄代行業〉の皓少年と助手の青児は、真相を調査するためにかつて病院だった不気味な館へ向かう第六弾。宿敵との不本意な合同捜査と確執を抱えた親族たち。張り詰めた空気のまま迎えた夜、立て続けに見つかる獣に喰い殺された死体。なかなか雰囲気ある廃病院を舞台に繰り広げられる惨劇の中で、相変わらず掴みどころのない篁さんだったり、嫌々一緒に捜査する凛堂兄弟との険悪な関係もいい感じに効いていて、関係者たちの因果応報めいた結末にエピローグも不穏で続巻に期待。2021/08/16

さくりや

42
もう青児と皓の活躍が読めるだけで充分です……!率直に言うとイマイチだった。ちゃっちゃか連続殺人が起きるため、被害者たちのバックボーンも掘り下げられないし、展開もごちゃついちゃうし。何も考えずにゆる〜く読む分にはめちゃ面白いかな?青児と皓の会話は安定にテンポが良くて笑える。でも今回は事件解決とまではいかなかったのね。棘と荊のコンビの方が耽美で雰囲気あって好きって人いるんじゃない?2021/06/18

ゆきちん

35
シリーズ第6弾。霧にむせぶ湿地帯に建つ廃病院を獄舎としてクローズドサークルのミステリー。集められたのは娘婿に娘を殺された老婆と、その甥姪4人と、凛堂兄弟と篁さん、そして皓と青児。ポーの「黒猫」になぞらえて、鳴き声や姿が効果的に使われている。次々発見される死体は獣に食い殺された跡が。青児の妖怪を見る目には、次々と黒猫に変わった人が見えている。事件の真相は?ってなことで、今回は重苦しい雰囲気でミステリーでした。最後のお鍋と二人で一人分にお口直し。最後が次の事件の序章。次も読まないと!2021/09/07

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