内容説明
『やはり手を組むべきは、グリュエールだな、間違いない!』
ミールタースでの騒動を機に、大いに知名度を上げたナトラ王国は、空前の好景気を迎えていた。
追い風に上機嫌なウェインにとって気がかりなのは、西側への玄関口として成長著しいマーデン領の存在。
国内のパワーバランスを調整するため、ウェインはグリュエール王が治めるソルジェスト王国と手を結び国全体を底上げすることを画策する。
折しもグリュエールからの招待を受け、意気込んで外交に向かうウェインだったが、
そこでは予想外の展開が待ち受けていた! 戦雲垂れ込める、弱小国家運営譚第五弾!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
59
ソルジェスト王国国王グリュエール。なんて魅力的なキャラクターなんだ。激しい運動や怪我をしてしまうと、すぐ痩せてしまうなんて心底羨ましいw本人曰く貧弱な身体って、立派な細マッチョやんけw その魅力的な国王が隣国の宰相を踊らせて、天才王子に噛み付かせる。本人は戦場で大暴れし、外交は娘に一任。 その結果は・・・ 前巻は天才王子の妹君がアイドルとして爆誕し3万人を動員するカリスマを魅せてくれたが、今巻は敵国の国王の自己の正義と度量の大きさを魅せてくれるとは・・ そして最後はお約束の絶叫。 素晴らしい。2019/10/14
よっち
56
ミールタースでの騒動を機に空前の好景気を迎えたナトラ王国。成長著しいマーデン領の存在が気になるウェインがソルジェスト王国と手を結び、国全体を底上げすることを画策する第五弾。提案がない理由が「顔」発言には笑いましたが、国内のパワーバランスを崩しかねないマーデン領を発端とするデルーニオ、ソルジェスト王国との争い。グリュエール王は豪快で恐ろしい人でしたけど、そんな絶体絶命の窮地で繰り出すウェインの策がまた狂ってる件(苦笑)それでもヒロインたちを惹きつけてやまないウェインの周囲がますます騒がしくなりそうですね。 2019/10/11
オセロ
54
未曾有の好景気に見舞われたナトラ王国。それに伴い肥大化したマーデン領とナトラの不和を恐れたウェインが奔走する今回の物語。 マーデン領の視察に王女のゼノヴィアから政略結婚の話が出ると思ったらまさかの理由で断られる展開は笑ってしまいましたが、隣国のソルジェット王国のグリューエル王が開く式典に参加したウェインの思惑を逆手にとってナトラに戦争を仕掛けるとは思いませんでした。 この戦争を予想外の方法で切り抜けて、無事にグリューエル王と同盟を結ぶことが出来たウェインが内に飼ってる獣の正体が気になりますね。2022/03/08
むっきゅー
49
5巻は再び西側諸国。北の大国・ソルジェスト王国(グリュエール王)、その天敵・デルーニオ王国(シリジス宰相)、そして属国となったマーデン領(ゼノヴィア侯爵)とウェイン王子の外交バトル。戦いは戦場だけではなく、外交の場も火花飛び散る熱い戦いはでした。その中でもグリュエール王は図抜けた才覚の持ち主で、ウェインといい勝負をする食わせもの。その娘のトルチェイラ王女が、ゼノヴィア侯爵共々ヒロインレースに名乗りを上げた。あのー、可憐な姫君とか全くいないですね。ヒロインみんな野心家か策謀家なんですけどっ!2019/10/15
まっさん
44
★★★★ 相変わらず巻を重ねるごとに面白くなる今作。今巻では初めて(?)物語の主人公・ウェインに匹敵する智略を有する敵キャラ・グリュエールの登場によって先が読めない展開が続き最後まで楽しめた。今回のウェインの策略は若干無理矢理感が強いがそれも許容範囲内かな。ただ毎度言っているがせっかく魅力的な女性キャラも多いんだしもう少し恋愛要素が欲しいな〜と。二二ムなんか若干空気キャラになりつつあるし…その辺りを次巻の日常回で補完して欲しいな〜と思う。2019/10/21