内容説明
「心配だああああああああああ!」
新たな皇帝を決めるため、三人の皇子による会談が持たれることになったアースワルド帝国。
ロウェルミナ皇女からその舞台となるミールタース市に招待されたウェインは、これを華麗にスルー。
するはずが、なぜか代わりに妹姫のフラーニャ王女が出席することに! 一体、どうしてこうなった!?
懐刀のニニムを付けて送り出すも、不安のつきないウェインは結局自らも帝国に向かうのだが――
新たな外交の舞台で待ち受ける旧友たちとの再会。燻る戦争の火種。
そしてもう一人の怪物が歴史の舞台に姿を現す、弱小国家運営譚第四章、開幕!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
61
新たな皇帝を決める会議にロワから出席を頼まれたウェインの代わりに、兄の負担を軽くしたいと思っていた妹のフラーニャが頑張る今回の物語です。 初めての外交に戸惑いながらも、二ニムやナナキの協力もあってフラーニャが成長していく様子は感慨深いですね。 そんなフラーニャがクセの強い第一、第二、第三皇子の策略によって、めまぐるしく状況が変化する展開でしたけど、妹のピンチに駆けつけたウェインの助力と成長フラーニャの活躍でどうにか危機を乗り越える展開は今までにないもので、続きが楽しみです。 2022/03/07
むっきゅー
50
妹・フラーニャ巻。いつもは兄・ウェインを待ってるだけの存在だったのが、兄の代理で帝国に外交デビューした結果、もの凄い才能が開花する。王の器、いや革命家?智謀策謀が跋扈する本作において、カリスマを放つ王道キャラ誕生。...こほん、さて、帝国の皇位を話し合いで決めるため、最大の商都ミールタール市で各国の有力者が参集。そこで起きた想定外のアクシデントに対処するウェインとニニムとロワ。皇子3人を巻き込む騒動に発展してという話。この皇子たちの能力を見る限り、ロワの優秀さがずば抜けてるよね。次巻も楽しみー。2019/06/16
よっち
50
新皇帝を決めるため皇子三人による会談が持たれることになったアースワルド帝国。ロウェルミナからミールタース市に招待され、ウェインの代理で妹姫フラーニャ王女が出席する第四弾。ニニムとともに帝国に向かい、最初は戸惑いながらも逞しく成長していくフラーニャ。重度なシスコンのウェインが妹を放っておくわけもなくて、思わぬ事態に巻き込まれてゆくお約束展開でしたが、今回は状況が目まぐるしく変わる中でのそれぞれの駆け引きが興味深かったですね。各方面から執着されて大変なウェインが次はどんな騒動に巻き込まれるのか続巻に期待です。2019/06/13
こも 旧柏バカ一代
49
この巻がシリーズで1番面白いと思うw 兄が隣国併合のため多忙の中、売り先の帝国の皇帝を決める会議に出席しないといけないと悩んでいたら、妹が代理を立候補(お互いに意思の齟齬ありw)。その結果、妹が初の外国使節として赴いたらとんでもない方向に向かって成長したww 完璧に予想の斜め上の展開だった。 最後に、もう一回書かせて欲しい。 ホントに面白かった。2019/06/15
まっさん
46
★★★★★ めちゃくちゃ面白かった!!!前巻までももちろん面白かったものの若干展開が読めるところがある部分が否めなかった。しかし、今巻は展開が目まぐるしく変わる上に予想してなかった事件が勃発したりと終始物語に読みいってしまった。ウェインの妹であるフラーニャが本格的に参戦してきたけどお兄ちゃん想いで一生懸命なところが可愛い…それにしても前巻の時もいたけど、今作は圧倒的ど阿呆キャラを登場させないと気が済まないのか…(苦笑)最後に新たな敵キャラも登場してきたし、まだまだ物語は続きそうで次巻が楽しみ!2019/08/07