内容説明
選聖会議。大陸西側の有力者が一堂に会する舞台に、ウェインは再び招待を受けた。
それが帝国との手切れを迫るための罠だと知りつつ、西へ向かうウェインの方針は――
「全力で蝙蝠を貫いてみせる!」
これであった。
グリュエールをはじめ実力者たちと前哨戦を繰り広げつつ、選聖会議の舞台・古都ルシャンへと乗り込むウェイン。
だが着いて早々、選聖侯殺害の犯人という、無実の罪を着せられてしまい!?
策動する選聖侯や帝国の実力者たち、そして外交で存在感を増していくフラーニャ、天才王子の謀才が大陸全土を巻き込み始める第八弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
53
大陸西側の有力者が一堂に会する選聖会議に、再び招待を受けたウェイン。実力者たちと前哨戦を繰り広げつつ古都ルシャンへと乗り込むも、選聖侯殺害の犯人という無実の罪を着せられる第八弾。コウモリ外交を全力で貫く覚悟で乗り込んだ選聖会議。そこからの急展開で殺人事件をきっかけにハメられ追い詰められていったはずが、いつの間にか状況をひっくり返しているウェインは流石でしたけど、毎度のことながら窮地を切り抜けはしたものの旨味が少ないですね(苦笑)フラーニャの成長っぷりや目を付けられたニニムが今後どうなるのか気になるところ。2020/11/11
オセロ
46
今回は選聖侯が集まる会議にウェイン達が再び参加する物語。 一癖も二癖もある選聖候達が勢揃いする中で、思いもよらない事件に巻き込まれたウェインの機転の効いた行動で、ナトラとナトラに関係する国々の問題を解決するウェインの手腕は流石ですね。 ラストはいろんなキャラクターの思惑が一部明らかになったりと、気になる引きで続きが楽しみです。2022/04/11
わたー
38
★★★★★今回は大陸西側がメイン。再び選聖会議に招集されたウェインたちナトラ陣営。そこではまたもや彼を窮地に叩き込む陰謀が待ち受けていて…呪われていると言われてもおかしくないレベルでトラブルを呼び寄せている彼だったが、やはり今回も絶体絶命な状態からの鮮やかな逆転劇が非常に良かった。ただ、正体を隠してニニムに接近した選聖帝の狙いが分からず不穏だなと。シリーズとして安定して面白いし、次巻も楽しみ。2020/11/24
ツバサ
34
ウェインの凄さがどんどん広がっていくと同時に側にいるニニムやフラーニャも注目されるようになってきた。ニニムが狙われていきそうで、その際のウェインのブチギレる姿が楽しみだったり。ウェインの逆境を切り抜けるのは爽快だ。2020/11/12
美周郎
28
前巻と違って100%知的抗争、ウェインの先読みと三寸不爛の舌鋒が心地よい。往復移動と会議期間合わせれは遠い国は20~30日位掛かりそう。毎年集まって会議するのは大変じゃないか?以前の巻で100年ほどで伝承がそんなに失われるものかと思ったが、もしかして1年が1,000日くらいある可能性はある?日数の描写あったかな。2020/12/10