内容説明
西国の大名、山野辺藩から、牡丹堂に菓子の注文が舞い込んだ。小萩をはじめ見世の面々は晴れがましく感じながらも、なにやら落ち着かない日々だ。そんな折、もともと山野辺藩の御用を務めていた老舗の伊勢松坂が、何者かに乗っ取られた。主の松兵衛が相場で大損して、借金の形に取られたというのだが……。菓子の味と人情に心ほっこりする大好評シリーズ第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
93
日本橋牡丹堂 菓子ばなしシリーズの4作目 2019.06発行。字の大きさは…中。 読んでいると本当に気持ちがよくなり、そして、心がほっこりしてきます。 毎回楽しみにして読んでいます。 今回も一気に読み終わりました。 しかし、敵役の勝代が出て来るのがどうも好きになれないです。2019/07/23
おしゃべりメガネ
84
シリーズ第4弾。これまでは割りとほっこり感が前面にきてましたが、本作は色々と苦難にさらされる『牡丹堂』の面々。大名からの注文を受け、意気揚々といきたいトコでしたがなにやら雲行きが怪しく。「小萩」も少しずつ着実に菓子職人としての実力を身につけ、しっくりと『牡丹堂』のメンバーとして立ち位置をキープしています。なかなか進まない「伊佐」との距離感もこれはこれで楽しみがあっていいのかもしれませんね。「小萩」の飾らない、自分らしくある姿にこちらもキモチが前向きになれます。仕事って人と人との繋がりが本当に大切ですよね2024/10/22
タイ子
74
小萩が二十一屋で働き始めて2年。彼女ももうすぐ番茶も出花の18歳。今回、大名屋敷からお菓子の注文が入りこれからお出入りが許されるとお店も繁盛と皆大張り切り。対して大店の菓子屋が吉原遊郭出のおかみに乗っ取られ、小萩の店を目の敵にしいやがらせが始まる。美味しそうな季節の和菓子が人と人の絆、店の温かさを運んでくれるシリーズ第4弾。ちっちゃな店だからこそ出せる味わいや工夫がやがては大きな夢に繋がると信じて牡丹堂は本日も開店なり!2019/08/19
ぶんこ
54
4巻目になっても勝代さんの暗躍が続いていました。せっかく牡丹堂での皆の和気藹々と、そして切磋琢磨する日々を楽しんでいたのに、暗い影が差し続けてきたようです。自分になんの咎がなくても、幸せそうだからというだけで恨まれ、妨害し続けられるって怖い。春霞さんから聞いた勝代さんの厳しい人生を思うと、せめて本の中だけでも幸せが遠くに見える人生にしてあげてほしいとは思う。手元に7巻まであって、最後まで続けて読めるのを楽しみにしていたのですが、段々と読むのが辛くなってきました。由助さんにも穏やかな日々が戻りますように。2022/01/16
はにこ
52
以前戦った勝代が再び店をピンチに陥れようとする。他の店を潰したり、お福を騙そうとしたり。。お福、しっかり者なのに、簡単に騙されそうになって。。年取ってもうろくし始めたのか、孫可愛さゆえか。小萩はだんだん自分のお菓子を作りだし始めて成長が見られるね。伊佐との恋の行方や、勝代の今後の動向が気になるところ。2020/10/08
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