いつかの花~日本橋牡丹堂 菓子ばなし~

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いつかの花~日本橋牡丹堂 菓子ばなし~

  • 著者名:中島久枝
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2017/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334774646

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内容説明

なんて、きれいでおいしいんだろう。江戸の菓子に魅せられた小萩は、遠戚の日本橋の菓子屋で働き始める。二十一屋――通称「牡丹堂」は家族と職人二人で営む小さな見世だが、菓子の味は折り紙付きだ。不器用だけれど一生懸命な小萩も次第に仕事を覚えていって……。仕事に恋に、ひたむきに生きる少女の一年を描く、切なくて温かい江戸人情小説。シリーズ第一弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

99
これはまたステキな作家さん&シリーズに巡り会えました。日本橋の菓子屋『牡丹堂』を舞台に繰り広げられる人情満点な時代小説です。高田さんの『みをつくし』のお菓子版といった感じがしますから、ほっこり&じんわりな読後感がとても良かったです。主人公は「小萩」という女の子で、遠戚にあたるお菓子屋で働いています。そこで出会った人々とのつながりが彼女を成長させてくれます。本作を読んでいると、とにかく和菓子が食べたくなり'食欲の秋'にドンピシャな一冊がまたここに現れてしまいました。先が気になるので、どんどん読んでいきます。2024/10/19

ゆみねこ

82
読み友さんの感想から手にした1冊。日本橋の菓子屋で働く小萩は、不器用ながらも一生懸命。中島久枝さんはアンソロジーで読んだ記憶はあるが、初めての作家さん。素敵なシリーズ、追いかけ決定!2024/11/07

スズ

80
嘉永2年(1849)。江戸のお菓子に魅せられた旅籠屋の娘・小萩が、遠戚が営む江戸の日本橋で暖簾を掲げる菓子屋『二十一屋』で菓子作りを学びながら、仕事や恋に戸惑いつつも真っすぐに生きる春夏秋冬を描いた物語。不器用で引っ込み思案な性格のため自分に自信が持てずにいた小萩が、二十一屋の人々の陽だまりのような温かさと、失敗ばかりの小萩を支えてくれる伊佐への淡い恋心を糧に、店の紋である牡丹の花のように己を少しずつ咲き誇らせていく姿が良く、朝早く餡子を炊き、葛粉や餅粉で手が真っ白になる日々に笑みを零す小萩が素敵でした。2018/04/29

はにこ

67
江戸の菓子屋に一年の期限付きで修行する小萩。江戸の店ものでありがちな商売敵、味比べ、引き抜きって感じだったけど、二十一屋の皆が温かくて不器用で優しい話だった。きっとこれから小萩がどんどん成長して一人前になっていくのだろう。応援していくことにしよう。2020/08/17

ひさか

63
2017年5月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。シリーズ1作目。春桜餅は芝居小屋で、夏江戸の花火と水羊羹、秋おはぎ,甘いか,しょっぱいか、冬京と江戸菓子対決、の4つの連作短編。後20年くらいで、明治になろうとする1849年の江戸で菓子屋奉公をする16歳の小萩の成長ストーリー。登場人物や、出来事が面白く、楽しいです。1年間の約束が来て、小萩が鎌倉の実家に帰る4話目は、どうなるのかやきもきしましたが、お話は、続くようで安心しました。次作が楽しみです。2020/11/17

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