内容説明
あるところに一人の魔女がいました。名前はイレイナ。
師匠との旅は終わりの刻を迎えようとしています。
そんな折に出会うのは、恋に悩める人魚と奥手な旅人。
若き日の「星屑の魔女」と困った師匠、そして偏屈な小説家。
新たな故郷を探す姉妹と天空の廃城に暮らす魔法使い。
本に潜む悪魔、ほうきと「灰の魔女」をかたどった魔法人形。
そして、大切な親友を亡くし傷心の「炭の魔女」……。
旅の終わりを阻むように、様々な出来事が二人を引き止めますが――。
「私はずっと、出会ったときから、ここにいるじゃないですか」
夜空を舞う数多の光に導かれ、少女たちは一夜限りの奇跡を起こすのです。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
42
海辺のトロコリオ。「また会えるときまで、さようなら」…イレイナとフラン、やいのやいのと賑やかな師弟の旅も終わりを迎えるシリーズ第10弾。(◕ᴗ◕✿)第三章『想い出留める文字の国』より「どんな思いも、言葉にして初めて意味を持つ。頭の中にあるうちは存在していないのと同義だ」おじさんの言葉が胸に刺さりました。国から国へと渡り歩き、新たな出会いと別れを紡ぐイレイナの旅は、まだまだ続きます。2025/08/31
ソラ
17
最終巻かと思ってしまったけれどまだ続くようでなにより。そろそろアニメ化してもいいんじゃないかなぁ。あと、このシリーズ過去に出てきた人物も大事にされてて、再登場することも多いのでそろそろ人物紹介の詳細なのを載せてほしいなぁと2019/08/18
ミャロ
16
※kindle シリーズ10作目。イレイナとフランの旅が終わった。魔女裁判のくだりは結構良かった。最後は、感動した。2022/03/03
なつきネコ@執事になる化け猫 全てのご主人様、お嬢様、紅茶をどうぞ☕
15
イレイナは本命とそうでない現地妻の扱いさがある。フラン先生とほ普段の行動よりも子供みたいで可愛い。好きなアムネシア姉妹も空の上の城の話は定規さんの姉妹幻想の愛が見えていいな。そういう意味でもこの巻は定規さんの優しさが見れたと思う。最後のサヤとイレイナの話は蛇足なんだけど、名作家だとこの話は余韻として書かない話になる。けど定規さんは書いた。そのあたりでサヤとモニカへの優しさが見えてくる。それは定規さんの拙さなんだけど、そこが愛しいなと思う。その拙さずっと残してほしいと思い、ますます好きな話になってしまった。2020/06/12
ぶなぶな
12
10巻という大台にのり、内容も節目っぽかったがまだまだ続くようで安心。夢の話でこれまで出会った人らが続々登場したが、大体覚えてなくて悲しいのでまた読み返します。今回でフラン先生とイレイナの二人旅も終わり。孤独な本の物語からはフラン先生の思い出が伺える。どうしようもなく孤独なら、誰かが傍にいてあげるのが一番だ。フラン先生とイレイナ、イレイナとサヤの絆が温かい。やっぱイレイナって優しいな。どうせ「いつも通りです」と返すのだろうけど。次巻も楽しみにしています。また会う日まで、さようなら。2019/09/10
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- 宮本武蔵(巻三)