光文社文庫 消せぬ宿命～大江戸木戸番始末（九）～

著者名：喜安幸夫

光文社（2019/01発売）

• ISBN：9784334777616

内容説明

今月初めに米沢町一丁目に越してきた経師の三人家族・生駒屋。五年前から同じ町内に住む印判師の寡黙な男・治平。何かを怖がり、外で遊ぼうとしない生駒屋の娘・菜実の口にした謎の言葉に導かれ、木戸番の杢之助は思いもかけない彼らの過去と、不思議な宿命を知ることになる――。己の以前を隠すため、町の安寧を守るため。杢之助が大活躍するシリーズ第九弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[真理そら]

元盗賊が世の中でひっそりと生きていく難しさという杢さん自身の悩みに通じる長屋の住民の話と、里子を巡る里親と実の親との関係がリンクしてなかなか気骨の折れる問題だった。新シリーズでは戦力？は杢さん一人なので解決するのも大変だ。

2018/11/11

[いえのぶ]

木戸番を務める主人公は役人に知られたくない過去がある。役人に目をつけられないよう自らの町内に事件が起きないよう気を配る。表店に越してきた親子と寡黙な印版師と古着の買い取り人の関係は？

2018/12/19

[goodchoice]

秘かに生きる杢之助にまたもや新たな危惧が降りかかり、それを必死に解決するさまは、いつも感心する。ただ、少しやり過ぎの感もある。

2018/12/05