千住の夜討～大江戸木戸番始末（三）～

著者名：喜安幸夫

光文社（2017/01発売）

• ISBN：9784334773878

内容説明

両国広小路に、傀儡師の一座が小屋を張った。一座は町に受け入れられるが、町内の職人・庄三郎は、なぜか娘のお照を一座に近づけまいとする。一座と庄三郎の過去の因縁とは？　そして杢之助は、古巣の四ツ谷左門町と米沢町、二つの町を巻き込む卑劣な陰謀が進行していることを知る。町の平和を守るため、杢之助はある危険な賭けに出る――。好評シリーズ第三弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[やま]

江戸は両国米沢町の木戸番、杢之助の活躍の物語です。天保八年(1837)文月(ふづき)(七月)。大盗賊白雲一味の副将格であった杢之助は、昨年まで四ッ谷左門町の木戸番小屋の番人を十年務めていたが、当地を縄張りにする岡っ引きの源造に怪しまれて町から逃げ出した。そして、両国米沢町一丁目の町役総代で薬種屋「中島屋」の主、徳兵衛に請われ、両国米沢町一丁目の木戸番小屋の番人になって、すでに四月を経る。

2024/06/29

[あき]

杢之介の過去や、前シリーズの四谷の住人が登場。前シリーズを読んでなかったから、杢之介がひっそり暮らしたい理由がわかってすっきり。四谷での因縁のある岡っ引きとのニアミスとか、ハラハラさせられたけど大団円で終わって良かった。

2021/12/11

[真理そら]

左門町時代からずっと読んでるので、はやくSさんが登場してくれないかなあと心待ち。

2017/02/15

[goodchoice]

町の安寧を守るために杢之助は影働きに徹する。それが自分の身を守るためになるのだから。

2016/12/24