内容説明
さる人は言った。「語学ができるほど、だんだんバカになる人間のほうがむしろ多い」。小学校からの英語教育は非常に罪深い、愚民化政策だ。名著を読む時間が取れず、教養が身につかないからだ。昨今蔓延(はびこ)るグローバリズムの下では教養や品性など、どうでも良いらしい。だがこのままでは日本の国力はかならず減衰する。国家百年の計を弁えぬ、頓珍漢は黙れ!憂慮と怒りの週刊新潮人気コラム。(解説・増田明美)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mayumi
21
菅見妄語シリーズ。今作も藤原節は炸裂しております。毎回、藤原先生は小学校からの英語教育なんて無駄!と仰ってますが、私もそう思います。週に2〜3時間勉強したところで、言語習得などできるわけもなく、その時間を読書に充てた方が余程いいです。私の知り合いに英語が堪能な人がいたのですが、日本語の語彙力がないので英語を仕事にできずに、もったいないよなあ、と感じたことを思い出しました。2018/08/12
双海(ふたみ)
10
久々に数学者の藤原さん。相変わらずユーモアが冴えている(笑) 「人類にとって大切なものはいくつもあり、経済はそのほんの一つにすぎない」・「ネットにより人間は情報を得て教養を失った」・「国際的に活躍するには、話す言葉ではなく話す内容なのである」宜なるかな。2018/08/11
まろまろ
6
格好いいとかもてるとかとご自分のことをアピールする癖(? )がなんとも微笑ましい。ところが最近脚の長さが身長の三分の一しかないお父さんに似てきたことを自覚してジム通いをしているそうな、ガンバレー。2018/08/27
まりにゃ
5
2014~2015年に『週刊新潮』に掲載されたエッセイ集。財界のビジネス一辺倒の浅薄な口出しにひきずられ、大切な国家百年の計たる教育が、政権や文科省の不見識によって歪められ続けてきたこの十数年。「管見妄語」シリーズ今巻も、胸の透くような指摘が満載で面白かった。2020/02/01
とむ
2
キレとエスプリのきいた文章にスッキリする。便利さが進むほど益々生きにくくなるという矛盾。2022/01/10
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