内容説明
昼は甘酒屋、夜は天下の大泥棒という二つの顔を持つ鼠小僧・次郎吉。
たまには羽を伸ばそうと、妹の小袖と色とりどりの温泉を回る
〈地獄巡り〉が売りの湯治場を訪れたのに、
江戸で人気の歌舞伎役者に凄腕のスリも現れ、旅籠は何やら騒がしい。
しまいには女湯で侍が刺し殺される事件に遭遇する。
どうやらその侍はある女の影を追っていたようなのだが……。
旅先でも困っている人は放っておけない、痛快時代小説シリーズ第9弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
32
「鼠シリーズ」第九巻。「鼠、地獄を巡る」三男で屋敷で重きをおかれない、広之進さま。ドラマではもっと活躍(?)してたはず!と思い調べてみたら、ドラマから逆輸入されたキャラクターだったんですね。そんなことあるんですね。赤川次郎氏の柔軟な姿勢にビックリです。 “地獄巡を巡る” 、は何処とははっきり書かれていませんが、温泉の香りが漂うような一編でした。 “闇に数える” は物凄く好みの一編、切なくて且つ先に期待が見えるお話。次郎吉&小袖に助けられて本当に良かったと染々思う一編でした。2024/03/15
klu
9
相変わらず、いい雰囲気が鼠の周りに漂っています2019/02/19
moo
7
久しぶりに続きを読むが、スッとはいれる。あぁ、またタッキーで見たい。2021/12/24
オノなコマキ
6
9巻目。この本…記録から漏れていてい、ダブって購入してしまった。orz 今頃気づくとは。でも内容は最高に面白かった!どの話も面白いのだが、特に腹切り長屋と山道に迷う。長屋のほうは、亡くなった奥さんの名前の話が!艶めかしくも可愛いエピソードだし、山道のほうは富くじから村を助ける方法を導き出す発想が!こういう小ネタでミステリーを仕上げる赤川さんは素晴らしいと思う!それにしても?千草さんと次郎吉兄さんは、何とかくっつかないのか?意味深に色んなところで絡む割に進展がないのが残念!小袖もどうなる?広之進様、頑張れ!2022/10/11
sora
5
娯楽作品。ただひたすら、タッキーを思い浮かべながらよんでます。短時間で読めてしまい、重みはないですが 単純に、楽しめます。息抜きに良いです。2021/11/09