内容説明
美奈子が気に入っていたお菓子道具を壊してしまった久美は、より強く美奈子のことを意識するように
注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボり癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。
ふとした拍子に、美奈子が気に入っていたという木型を壊してしまう久美。荘介は「大丈夫ですよ」とは言うけれど、落ち込んでしまう久美。そして、改めて美奈子の存在を意識せざるを得なくなり…。
巻末には「特別編 未来の思い出」と題して、店の過去など久美が知らないことも知っている女性が来店して…。大人気シリーズ、ますます美味しい第5弾!
■著者
溝口智子(みぞくち・さとこ)
福岡育ち、福岡在住。好きな博多弁は「なんばしようと?」。お酒と食べることがなによりも好き。2015年、小説投稿サイト「小説家になろう」で開催した『第1回お仕事小説コン』にて本作がグランプリを受賞し、2016年3月にデビュー。『万国菓子舗 お気に召すまま ~お菓子、なんでも承ります~』が大好評を博してシリーズ化。
■カバーイラスト
げみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
82
万国菓子舗その5。連作短編集。今回は美奈子さんが何度か絡んできます。最後にある特別編がイイ感じ。2018/09/16
pukupuku
58
シリーズものの5作目のようだけど,この本からいきなり読んでしまった。ケーキ屋さんの日常の謎って感じで,サクサク気軽に読めた。2019/02/18
真理そら
55
お茶の先生・八重さんが美奈子さんのお菓子「月の満ち欠け」を注文したことなどから久美ちゃんはもやもやしている。久美ちゃんが荘介への恋なのか荘介も含めた思い出の「お気に召すまま」への気持ちなのか分からずにモヤついているように、荘介の美奈子に対する感情も女性としてなのか師匠としてなのかはっきりしない。そのあたりがこのお菓子屋物語の甘味不足なのかも。ま、言えることは「荘介!思わせぶりな事ばかりしていないでしゃっきりせんかい!」ということかな。今回はバームクーヘンの作り方に驚いた。2024/03/14
スズ
51
今は亡き荘介の師匠である美奈子が使っていた木型を不注意で傷付けてしまって以降、荘介のお菓子作りと『お気に召すまま』に大きな影響を与えた彼女の存在を意識し、仕事に身が入らない久美。そんな中、美奈子の遺作であるオリジナル菓子『月の満ち欠け』の注文が入り…。お店のお菓子や荘介の思い出話にちらつく美奈子の存在の大きさに、自分は荘介とお店を支えられているのか自問自答のループに迷い込んだ久美ですが、彼女の優しさを知る周囲の人々の温かい想いに心が包まれるようでした。蜜柑の器に入ったシャーベットが本当に美味しそうでした。2018/09/02
hirune
49
【Kindle】ここまで自分の嫉妬心に苦しんで 感情に振り回されてるし、荘介さんは ほとんどプロポーズみたいな言い回ししてるのに、なんでまとまらないのかなぁ😅宇宙人クラスの鈍さなのか、荘介と久美は?もう故人の美奈子さんであろうと 面と向かって話せば懐いちゃうんだから、久美の人懐っこさは無敵ですね。でもスパイの疑惑があるから 予約のお菓子を渡さないってありえないと思うけどな。。お菓子も妖怪っぽくて 幽霊も出没する夏向きの巻でした。2019/05/20
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