内容説明
読むとお菓子が食べたくなる!ほっこり&しんみり、味のある人生には当店のお菓子を。
九州・博多にある、和洋問わず客から注文があった菓子ならなんでも作ってしまう老舗菓子屋「お気に召すまま」。今日もサボり癖のある店主・荘介と、接客兼“試食係”のアルバイト・久美の二人でほのぼの営業中。
新年のガレット・デ・ロワや恋する薔薇酒、雛祭りのさげもん、博多山笠の水無月など客の思いに応える菓子をつくる日々だが、ある日久美は、荘介の友人で常連のフードライター・斑目が、店にあった夏みかんを避けていることに気づき…?
思いを届けるスイーツ、作ります。博多のほのぼのお菓子ライフ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
118
万国菓子舗その2。ショートショート集。基本ホノボノ系で楽しめました。メイン?の斑目の夏みかんは切ないけど周りに支えられてよかったねって感じ。2016/09/11
hirune
56
【Kindle】今回も色々なお菓子を画像検索しながら楽しんで読みました。しかし斑目スペシャルな感じで斑目の不幸をだいぶ引っ張った割に、解決はずいぶんあっさり風味だったような😅でもネグレストしていた斑目母は 別に虐待するつもりはなく、ただ仕事に意識を取られて 息子の世話を忘れていただけって、それはそれでヤバイ気がする。。故意でも悪意でもないけど 子どもを殺しかけちゃうって 母性本能の欠けた人格障害だと思う…母になっちゃいけないよね そういう人😱考えるとちょっとホラーっぽい怖さ★2019/05/09
ぶんこ
55
今回は班目さんのトラウマが明らかになり、久美や荘介、由岐絵の温かさでほぐれたようです。皆色々と持っているのかな。次は由岐絵さんかな?そういえば由岐絵さんの夫が出てこないけれどシングルマザーなのかな。お菓子の製造場面がたくさん出てきて、簡単に作れるように錯覚しちゃいますが、手間が大変なんですよね。柑橘の中身を取り出す作業だけでも、一度で懲りた私には荘介さんのことを「サボリ魔」とは言えません。薔薇酒作ってみたいけど、薔薇の花びらを一枚ずつ綺麗にするだけでも大変そう。2017/12/03
真理そら
49
1作目では明るく飄々とした雰囲気だった斑目さんの意外に重い子供時代の話。久美ちゃんは元気が良くて頑張り屋で若干口が悪いけれど、会話中に踏み込んではいけない部分に触れてしまったのだろうかと反省するところが好ましい。この設定だと荘介と久美ちゃんのあま~い物語になりそうだけれどそうでもないところが好ましい。2024/03/14
ぽろん
44
献本当選本。ずっと積んでてやっと読みました〜!読み始めたら、サクサクと読了。正月太りで血圧上昇の為、ダイエット中の身としては、本当に毒。どのお菓子も全部美味しそう。今回は斑目さんの生い立ちにスポットが、、。ひょっとして、斑目さんは久美の事が⁇次巻も出ている様だけど、図書館にはないし、どうしたものやら〜。兎にも角にも、愉しく読了しました!2018/02/25