内容説明
ほっこり&レトロ。運命を変えるお菓子を、あなたに。
梅雨の日に出会ったサンタクロースと、彼が作った色とりどりの花冠のケーキ―
運命を変えるお菓子を、あなたにお届けします。
博多の老舗和洋菓子屋「お気に召すまま」は、今日も店主・荘介と接客兼“試食係”のアルバイト・久美の二人で営業中。
沖縄のかき氷“ぜんざい”、ブラジルのチョコ菓子“ブリガデイロ”、熊本のサツマイモを使った“いきなりだんご”など、客がオーダーする風変わりなお菓子を作る毎日。
そんななか、ある日先代で荘介の祖父が遺した1冊のレシピノートが見つかる。
ノートにはある秘密が隠されていて…?
過去から現代へと受け継がれる、心温まるお菓子のストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
94
万国菓子舗その3。連作短編集。前作までに比べて1篇の長さが増えたので個人的にはこっちの方がイイです。過去の話であるサンタクロースのやつが今回の中では一番よかったです。2017/07/10
スズ
62
お菓子なら何でも揃う和洋菓子店「お気に召すまま」での荘助と久美の木漏れ日のようなお店での日常と、荘助と久美の出会いを描いた回想編を収録した3巻目。沖縄ぜんざい(黒糖で煮た金時豆や白玉の上にかき氷を載せた物)等、今まで知らなかったスイーツも多々登場し、勉強になりました。ケーキの上に載っているマジパンを食べるのが可哀想だったり、洋酒を使ったケーキを食べて大人な気分になったりと、思わず自分の子供の頃を思い出しました。この作品はお菓子が人と人との想いを繋いでくれるお話しが短編形式で書かれているので読みやすいです。2017/07/26
真理そら
52
急に一話が長くなって(と言っても短いが)話数が半分くらいになった。シュトーレンの話は感動的。花冠のケーキをめぐる久美ちゃんの幼い日からの想いがかわいい。嬉しくてケーキの箱を振り回しながら帰る(幼い子あるあるですね)。久美ちゃんの「お気に召すまま」への思い入れの強さの理由が丁寧に描かれていて優しい気分で読了。2024/03/14
hirune
52
【Kindle】今回も美味しそうなお菓子が満載🍧🎂🍮それに久美がまだ幼い頃からの荘介と「お気に召すまま」の関わりがわかって、もう そろそろ久美を誑してあげなよ〜と荘介に言いたくなっちゃう😅ところで いきなり団子美味しいですよね!でも2人で30個食べて、しかも追加を注文って いくらなんでも多すぎじゃない??絶対胸焼けすると思う〜☆2019/05/15
ぶんこ
47
続けて読んでいるからでしょうか、いつまでも久美が初々しくて可愛さが増してくるようです。今回一番心に残ったのが「シュトーレン」でした。クリスマスまでのアドヴェントになっているとは、長く楽しめるのですね。そこが惹かれました。毎日少しずつ美味しい思いをしながらクリスマスを待つなんて、いいなぁ。こういう時は、端からではなくて真ん中からカットするとは、目からウロコでした。アドヴェントカレンダーも楽しいですが、シュトーレンの方が嬉しいかな。2017/12/03